なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。外に出るのが大好きなまっきーのために、できるだけ時間を作って児童館や公園に遊びに行くようにしています。公園へ行くと、自然と始まるのが、同じように子どもを遊ばせようとやってきたお母さんたちとのママ友トーク。
公園で出会うママさんたちは、ほとんどが普通級の子のお母さん。習い事をさせているご家庭が多いのか、ママ友トークは「うちは英語と水泳とピアノもやっているから…。」といった感じの話題が定番です。しかし、時には、同じ習い事をさせているお母さん同士で、「どちらの子が上か」で競い合いになって、険悪なムードになってしまうことも…。
そんな風景を見ながら、「そうそう、競い合いといえば、支援級でもやってるなあ…。」と、なおにゃむさんは思い出しました。
支援級の発表会でのこと。我が子の晴れ舞台を見ようと、観客席に集まってきたお母さんたちの間で、自然とママ友トークが始まりました。「今日の発表会が楽しみですね!」と挨拶をしたなおにゃむさんに、ひとりのお母さんが、少々困り顔で答えます。「うちはまだ、本人からは『ドラえもんをやる』としか聞き出せていなくて、なんの出し物なのかさっぱりわからなくて。」
すると、別のお母さん。「うちはね、ようやく学校のお友達についても聞き出せるようになったの。それで、『お友達がこんな役をやるよ』と言っていたから、本当に合っているか確認してみたら、言ってた通りだったの!超感動~。」とにっこり。また別のお母さんは、「うちの子なんて、クラスメイトのマントの色を全部覚えて教えてくれたの。舞台を見てみたら、全部正解だったわ!」と、とても自慢げ。
そう、支援級のママ友トークでは「うちの子から、こんな会話を引き出せました」競争が定番なのです。
発達障害児の成長における課題のひとつとして、会話によるコミュニケーションがあげられるといいます。中でも、「順序だてて話をしたり、説明が得意でない。」という特性を持つ子は多いのだとか。ただ、これは日常生活の中で、トレーニングをすることによって、ある程度改善することができるそうです。
支援級のママ友トークの定番「うちの子から、こんな会話を引き出せました」は、まさにそのトレーニングの成果。嬉しくて、「誰かに聞いてもらいたい!」と、盛り上がってしまうのも、当然なのかもしれませんね。「まっきーの発達障害アルアル日記」、また次回もお楽しみに。
ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。
【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記
言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。
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