女性の社会進出が進み、共働きの家庭がどんどん増加しています。出産後は「育児に専念する」だけではなく「育児をしながら働く」という選択肢もあります。

では、世の中のママたちはどちらの道を選んでいる人が多いのでしょうか。その割合と本音をみてみましょう。

いまの主流は共働きなのか

専業主婦世帯と共働き世帯では、どちらの方が多いのでしょうか。

労働政策研究・研修機構の「専業主婦世帯(男性雇用者と無業の妻からなる世帯)と共働き世帯(雇用者の共働き世帯)」の資料によると、2018年の専業主婦世帯は600万世帯、共働き世帯は1219万世帯となっており、共働き世帯が主流となっています。

子育て世帯では教育費だけではなく、今後の住宅費用や自分たちの老後の生活費など、さまざまなお金を用意しなければなりません。そのような状況を踏まえ、共働きをしている世帯が多いのかもしれません。

とはいえ、育児をしながらの仕事は母親の負担が大きくなりがち。出産前に比べ、勤務時間や場所が制限されることもあります。また、保育園の保護者会活動に参加しなければならないケースもあるでしょう。

このようなハードルを乗り越えてでも共働きを選ぶ世帯が増加している現状には、いまの日本経済の厳しさが表れているのかもしれませんね。

専業主婦の本音

続いては、専業主婦の意見も聞いてみましょう。

2019年4月にソニー生命保険㈱が発表した、「女性の活躍に関する意識調査2019」をもとにみていきます。

この調査の結果、専業主婦(269人)のうち「現在の生活に満足しているか」という質問に「そう思う」と回答したのは56%でした。半数以上の人が今の状態に満足していると分かります。

その一方、「本当は外に働きに行きたい」という質問に「そう思う」と回答したのは32%のみ。ところが、年代別にすると20代が70%、30代が51%となっています。

「働きたい」と考えている人が若い年代に目立つことから、子どもが小さく、「働きたいのに働けない」状態の女性が多いと考えられるでしょう。

これには、保育園に空きがなかったり、夫の妻の仕事への無理解・非協力、育児と仕事を両立させる自信がないなど、さまざまな事情があるようです。

共働きにおける問題点とは