今日から6月が始まり、今月は2ヶ月に一度の年金支給月を迎えます。老後の資金計画への関心が高まる中、もしもの時の経済的な支えとして見落とせないのが離婚時の「年金分割」です。実は今年4月の法改正により、その請求期限が大きく見直されたことをご存じでしょうか。
今回は、厚生労働省の調査結果をもとに、男女で異なる厚生年金受給額のリアルな実態や、今年4月からの変更点、実際の実施状況について解説します。
1. 【厚生年金】平均月額は男性が「16.9万円」女性は「11.1万円」→約5.8万円の差あり
まずは、現在の年金受給額の実態を見てみましょう。令和6年度末時点の統計によると、「厚生年金保険(第1号)」の老齢年金受給権者における平均年金月額(基礎年金月額を含む)は、全体で15万289円となっています。
これを男女別に比較すると、受給額に大きな差があることが分かります。
- 男性:平均 16万9967円
- 女性:平均 11万1413円
このように、男女間で月に約5万8千円もの差が生じています。これは、過去の働き方の違いや、結婚・出産などを機に女性が扶養に入る(第3号被保険者となる)期間が長かったことなどが影響していると考えられます。こうした夫婦間の年金額の格差を、離婚時に調整するための仕組みが「年金分割」制度です。
