セクハラ、パワハラ、モラハラ…昨今、「嫌がらせ」を定義するハラスメントという言葉が、シチュエーションや立場により細分化されています。

その中でも、本来子どもを守る立場にある教師から生徒への「スクールハラスメント」が問題視されています。

定義があることによって自身の経験がスクールハラスメントに該当するかもしれない、子どもが被害にあっているかもしれない。声を上げることができる今だからこそ、問題について目を向けてみましょう。

スクールハラスメントとは

スクールハラスメントとは、文字どおり「学校で行われる嫌がらせ行為」のことをいいます。先月スクールハラスメントに苦しむ小中高校生が相談できる窓口の設置を求め、自身も被害にあった学生がインターネットによる署名活動を始めました。

学生は中学時代、担任教師から家庭環境に関する心ない一言を言われます。その言葉にショックを受け不登校となってしまいますが、さらに追い討ちをかけるように学校側から転校を勧められ精神的に追い詰められました。

このことが原因で、今もなお睡眠障害に苦しめられているといいます。

このように体罰はもっての外ですが、生徒を精神的に追い詰める言動などもスクールハラスメントといえるのです。

さらに教師が教育と称し身体を触る、立場を利用して異性との交際を一方的に禁止するなど、性的な嫌がらせ「スクールセクシャルハラスメント」も問題視されています。

またメールやSNSなどでのやり取りも含め、スクールハラスメントは様々な形で増加しています。

スクールハラスメントから派生する二次被害