2. 【iDeCo】平均掛金で積み立てたら将来いくら?利回り別シミュレーションで確認

iDeCoに平均掛金額を積み立てると、将来どれくらいの資産を築けるのでしょうか。厚生労働省の「公的年金シミュレーター」で試算してみましょう。

2.1 iDeCo加入者のポートフォリオ「リスクに配慮も株式が主軸」

シミュレーションには前提となる利回りが必要です。参考となるよう、まずはiDeCo加入者がどのような商品で運用しているか確認します。

2025年3月末のデータですが、iDeCoは全体の75.9%が投資信託・金銭信託等、預貯金や保険といった元本確保型は23.1%となりました。

投資信託では外国株式型(39.4%)の比率が高く、バランス型(16.2%)、国内株式型(11.5%)と続きます。

【iDeCoの主な商品の選択割合(2025年3月末)】
・外国株式型:39.4%
・預貯金:17.9%
・バランス型:16.2%
・国内株式型:11.5%
・保険:5.2%
・外国債券型:3.2%
・国内債券型:1.7%

出所:運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2025年3月末)」

加入者の全体的なポートフォリオは、元本確保型のほか、投資信託でもバランス型が一定の比率を持っていることが特徴的です。老後資金だけに、安定的に運用したいという狙いがうかがえます。

とはいえ、株式型も国内外の合計で全体の過半に達する状況であり、ある程度の利回りは確保できると考えられます。

2.2 利回り3%なら30年間で1100万円に

一定の利回りが期待できると確認できたところで、シミュレーションに入りましょう。

シミュレーションは、現在30歳の会社員がiDeCoに新規加入し、64歳まで35年間積み立てる想定です。積立額は、先述した第2号加入者の平均掛金である1万5000円とします。

この前提で利回りを3%と置いたとき、積立終了時の資産は1103万円に達します。投資元本630万円に対し、運用で473万円増えた計算です。

利回り3%、積立額1万5000円、30歳~64歳2/2

利回り3%、積立額1万5000円、30歳~64歳

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」

 利回りを5%、7%とした場合の資産総額は次のとおりです。利回り次第ですが、35年間積み立てると、少額の積み立てでも比較的まとまった老後資金を準備することができます。

  • 利回り3%:1103万円
  • 利回り5%:1663万円
  • 利回り7%:2567万円

※本シミュレーションは一定の利回り基にした試算であり、将来の成果を保証するものではありません。市場環境により資産が大きく減少するリスクもあり、常に右肩上がりで推移しない点に注意が必要です。