5月も下旬に入り、日差しに初夏の気配が感じられるようになりました。
資産形成を考えるなかで、「預金だけでは資産が増えにくいが、投資の値動きは不安だ」と感じる方は少なくないでしょう。
こうした悩みを抱える人にとって、選択肢の一つとなるのが「個人向け国債」です。
日本政府が発行する金融商品であり、元本割れのリスクが比較的小さいとされることから、安全性を重視する資産運用の手段として注目されています。
一方で、個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」という3つの種類があります。
金利が上昇している現在、「どれを選ぶべきか」「いつ申し込むのが良いタイミングなのか」と迷う人も多いかもしれません。
そこでこの記事では、それぞれの商品の特徴や2026年5月募集分の金利水準を整理します。
あわせて、変動10年の金利推移や、どのような人に適しているのかについて詳しく解説していきます。
1. 個人向け国債の3種類「変動10年・固定5年・固定3年」の仕組みを比較
「個人向け国債」とは、日本政府が個人を対象に発行する債券のことです。
安全性が高い金融商品として広く認知されています。
個人向け国債には、主に以下の3つの種類が用意されています。
- 変動金利タイプ(10年満期)
- 固定金利タイプ(5年満期)
- 固定金利タイプ(3年満期)
それぞれ仕組みに違いがあるため、個別の特徴をみていきましょう。
1.1 変動金利タイプ(10年満期)の特徴
- 適用される金利が半年ごとに見直されます。
- 最低でも年0.05%の金利が保証されています。
- 市場の金利が上がると、受け取れる利息が増える可能性があります。
1.2 固定金利タイプ(5年満期)の特徴
- 購入したときに決まった金利が、満期を迎えるまで適用されます。
1.3 固定金利タイプ(3年満期)の特徴
- 購入時に設定された金利が、満期まで変わらず一定です。
それでは、2026年5月募集分の個人向け国債では、どのくらいの金利が設定されたのでしょうか。
2. 【2026年5月募集】個人向け国債の最新金利をチェック
2026年5月に募集された個人向け国債の適用利率は、3つのタイプすべてで1%台を記録しました。
日本銀行による利上げや市場金利の上昇を背景として、個人向け国債の利率は以前と比較して高い水準で推移しています。
このため、安全性を重視した資産運用の対象として関心が高まっています。
2026年5月募集分の金利を見ると、変動10年タイプは年1.67%、固定5年タイプは年1.89%、固定3年タイプは年1.57%でした。
3つの商品のなかでは、固定5年タイプが最も高い利率に設定されています。
金利の上昇局面が続いていることもあり、「この先さらに金利は上がるのか」「変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか」と悩む人もいるかもしれません。
特に変動10年タイプは、市場金利の動きによって受け取れる利息が変動する仕組みです。
そのため、これまでの金利の推移を確認しておくことも、判断材料の一つになるでしょう。
次の章からは、個人向け国債「変動10年」の適用利率がこれまでどのように変わってきたのかをみていきます。
