ホームページの制作を請け負うCさんの会社では、様々な構成を考えたり細部にこだわったりして作りこんでいきます。しかし、先方企業の担当者の言うことが二転三転。おそらくその場その場で複数の役員に確認したり、質問する相手がバラバラだったりすることで、きちんとした統一見解が出てこないのだとか。

結局、色々な指示を伝えられて、イメージ案をいくつも作ったと言います。それでも先方はお気に召さず、先方の社内見解の対立に巻き込まれることもしばしばで、担当者からは愚痴まで聞かされることに。そんな中で担当者が確認ミスをしたまま仕事が進み、結局振り出しからやり直すことになったと言います。

こうしたトラブルに巻き込まれたことのある人も少なくないのではないでしょうか。社内をまとめ切れない状況にある担当者も大変でしょうが、やり直しは時間とコストの無駄になってしまいます。忙しい担当者には、簡潔に用件を伝える短いメールを送ったりスケジュールをこまめに確認したりするなどの対策が必要そうですね。

発注書も出していないのにもう準備したからお金を払えと…

ある金融機関で働くDさんは、販促用にチラシのデータを印刷して顧客に配布することを検討していました。そこで見積を取ってみると予算オーバーで、これまで使っていた印刷会社ではコスト的にもう厳しいという話になり、ほかの印刷会社をあたることになったと言います。

当然、見積りを取っただけで発注書を書くことはしなかったDさん。それにもかかわらず、印刷会社から「すでに紙代と製販代については、動き出してしまっているので払ってもらう必要がある」と告げてきたのだそう。

通常であれば、見積りをもらって社内決裁手続きにかけ、発注書を出すのが正規ルート。それまでに動き出してしまうのはルール違反ですが、すでに準備してしまったと言われると払わないわけにもいきません。Dさんはしぶしぶ、上司に支払いの許可を取ったのだと言います。

まとめ

いかがでしたか。取引先の人とトラブルになってしまうと、その後の仕事がやりづらいだけではなく、会社へのインパクトが大きいという状況にも陥ってしまいますよね。よく知った仲であったとしても、無用なトラブルが起きないようしっかり気を付けたいものです。

大塚 ちえ