2. 2026年3月期通期は大幅な増収増益
次に、同社が5月15日に発表した最新決算をおさらいしてみましょう。
詳細は以下の通りです。
2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)におけるゆうちょ銀行の経常収益は、金利上昇を強力な追い風として、前期比13.0%増となる2兆8,522億円を記録しました。
この大幅な収益拡大を牽引したのが主力の資金運用収益であり、前期比5,206億円もの大幅増加となる2兆2,708億円に達しています。また、手数料ビジネスに位置づけられる役務取引等収益も、決済や資産形成サービスにおける取扱高の進展などにより、前期比120億円増加の1,968億円へと拡大しました。
利益面においては、経常利益が前期比29.8%増の7,591億円、最終利益は前期比26.8%増の5,255億円となり、いずれも期首の通期業績予想に対してそれぞれ5.4%および5.1%超過達成する形で着地しました。
総資産は前期末比7兆299億円減少の226兆5,715億円となっています。
貯金残高が4兆3,530億円減少して186兆1,087億円となった一方、従来モデルからシフトするなかで、有価証券は1兆8,188億円増加の145兆4,069億円、貸出金も1兆2,415億円増加の4兆3,721億円を記録しました。また、自己資本比率は前期の3.8%から4.0%へと改善しており、健全な財務体質が維持されています。
2.1 2027年3月期の業績予想および配当の見通し
2027年3月期(今期)の連結業績予想において、同行は引き続き強力な増益トレンドを見込んでおり、経常利益を前期比25.7%増の9,550億円、最終利益を前期比25.5%増の6,600億円に達する見通しを開示しています。
新・中期経営計画に基づく「配当性向50%程度を目安とした累進配当方針」に従い、2026年3月期の配当金を前期比16.00円増配の年間74.00円とし、さらに2027年3月期の年間配当を前期予想比19.00円増配の93.00円とする方針を示したことは、市場における株主還元期待を一層高めています。
