シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。2019年2月期の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手のコンビニエンスストア等運営企業であるユニー・ファミリーマートホールディングスです。

なお、同社の社名は2019年9月1日付で株式会社ファミリーマートに変更された。本記事は社名変更前の有価証券報告書に基づく内容のため、本文では旧社名を使用する。

ユニー・ファミリーマートホールディングスの平均年間給与はいくらか

ユニー・ファミリーマートホールディングス(提出会社)の2019年2月28日時点での平均年間給与は667.3万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.5歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は9.7年となっています。

ユニー・ファミリーマートホールディングスの従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年2月28日時点で321名。単体で300人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 全社(共通):321名

また、連結の従業員数は1万5139名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • コンビニエンスストア事業:1万3531名
  • 総合小売事業:1287名
  • 全社(共通):321名

過去4年の業績動向

ユニー・ファミリーマートホールディングス(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、営業収益ですが、過去4年をみると、2016年2月期の4244億円から2017年2月期は8438億円に増収でしたが、その後は減収が続き、2019年2月期には6171億円となっています。なお、2017年2月期より国際会計基準を採用しています。

また、税引前利益については減益傾向が継続しています。2016年2月期には358億円の水準であったものが、2019年2月期には42億円にまで減少しています。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社の所有者に帰属する当期利益は増益傾向が継続しており、2016年2月期には177億円であったものが、2019年2月期には453億円となっています。

※ユニー・ファミリーマートホールディングスの2月28日時点での給与についてはこちら

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部