食料品や光熱費などの値上がりが続くなか、低所得の年金受給者を支える「年金生活者支援給付金」に注目が集まっています。

2026年度は給付基準額が改定され、6月15日支給分から増額後の金額が反映される予定です。

一方で、この制度は条件を満たしていても“申請しなければ受給できない”点に注意が必要です。特に、新たに対象となる人や、これから老齢基礎年金を請求する人は、手続きを見落とさないことが重要になります。

本記事では、2026年度の最新給付額や申請の流れを整理するとともに、高齢期の家計収支や「就労による収入補完」の考え方についてもわかりやすく解説します。

1. 2026年度は増額へ。「年金生活者支援給付金」はいくら変わる?

年金生活者支援給付金は、公的年金等の収入とその他所得の合計が一定額以下の年金受給者に支給される制度です。老齢・障害・遺族の3種類があり、2026年度はいずれも引き上げ改定となりました。

老齢年金生活者支援給付金(基準額)は、保険料納付済期間に応じて月額5620円(40年納付の場合)です。なお、所得が一定基準を少し上回る場合には、補足的老齢年金生活者支援給付金の対象となることがあります。

障害年金生活者支援給付金は1級受給者に月額7025円(前年度比+212円)、2級受給者に月額5620円(同+170円)が支給されます。遺族年金生活者支援給付金は月額5620円(同+170円)です。

なお、2026年度の改定は4月分から適用されますが、年金は偶数月の中旬に2カ月分まとめて支給されます。そのため、増額後の金額が実際に振り込まれるのは、2026年6月15日支給分(4月・5月分)からです。