なおにゃむさんは、「言語発達遅延」という発達障害をもつ小学4年生のまっきーのお母さん。お休みの日のまっきーは、節目節目で、今からの行動の予定を伝えてくれます。たとえば、家族でお買い物に行く予定があるとしたら、「今から朝ごはんを食べて、ゲームをして、そのあとにお買い物に行くよ。」といった具合。

ある休日のこと、いつものように、家族でお買い物に行った帰りの車中、まっきーが家に帰ってからの計画を話し始めました。すると、まっきーの口からでてきたのは、「家に帰ってから、僕が掃除機をかけたほうがいいよね。」という言葉。「え、今までは、「ごはんを食べる」とか「遊ぶ」とか、自分のための行動だけ話すことが多かったのに。」と、びっくりするなおにゃむさん。

思いがけないまっきーからのお手伝いの申し出に、「お昼ご飯を食べた後で構わないよ。」と返事をしつつ、「もしかして、朝、私が仕事をしていたから、忙しいということを察してくれたのかしら?」と、ちょっと嬉しくなります。

そして、なおにゃむさんは考えます。「そういえば、この前も、仕事をしているときに、雨が降ってきたよって、まっきーが教えてくれたっけ。おかげで、洗濯物が濡れずにすんだのだった。きっと、雨が降ってくる→洗濯物が濡れる→お母さんが困るっていう想像をしたんだよね…。」

一般的に発達障害児は目に見える事実を理解することはできますが、その奥にある相手の考えや思いを「察する」ということが苦手といわれているそうです。もちろん、すべての子に当てはまるわけではありませんが、やはり、まっきーも「相手がこう考えているんじゃないのかなあ。」「相手がこう思っているんだろうなあ。」といったような想像力を働かせることは、あまり得意なほうではありません。ですから、お母さんのことを思って、お手伝いを申し出てくれたり、雨のことを教えてくれたということは、なおにゃむさんにとって、サプライズ級に嬉しいこと。思わず笑顔がこぼれます。

個人差はあるものの、発達障害児の成長は全体的にゆっくりめ。「まっきーの場合は、信頼関係がしっかり築けている人とだったら、2~3回同じパターンを繰り返したら、察することもできるようになるのかも。」と、我が子の小さな変化に成長を感じずにはいられない、なおにゃむさんなのでした。

「まっきーの発達障害アルアル日記」、また次回もお楽しみに。

ご注意:本記事は発達障害と診断されたお子さんを育児中の方の体験記であり、発達障害の症状等を医学的に説明するものではないことをご理解頂けますと幸いです。

【マンガ記事】まっきーの発達障害アルアル日記

言語発達遅延という発達障害で支援級に在籍中のまっきーとママのなおにゃむさんの育児日記。当たり前だと思っていたことが当たり前じゃない、イレギュラーの連続の中で、まっきーに癒されながら子育てをするなおにゃむさんの本音が満載です。

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