1. 決算は「減益」でも株価が崩れない? 安川電機の現在地
まず、安川電機の直近の業績と株価の動きから確認していきましょう。
安川電機が発表した2026年2月期の通期決算は、売上収益が5,421億円(前期比プラス0.8%)とほぼ横ばいだったのに対し、本業の儲けを示す営業利益は473億円(同マイナス5.7%)となりました。
さらに、最終的な儲けである親会社帰属当期利益は352億円と、前期比でマイナス38.2%という大幅な減益に着地しています。
「この決算を見ると、株価が大きく下がってもおかしくないのでは?」という疑問が投げかけられると、泉田氏もその見方に一定の理解を示します。
「足元の決算だけ見ると結構厳しかったなという感じにはなります」
しかし現実には、決算発表後も安川電機の株価は大きく崩れることはありませんでした。業績というファンダメンタルズ(基礎的条件)が悪化しているにもかかわらず、なぜ株価は持ちこたえているのでしょうか。
泉田氏によれば、株式市場はすでに終わった期の業績よりも、未来に対する「期待」に目を向けているといいます。
「もう終わった話でいいと。『未来を見せろ』というので期待してるんですよ」
つまり、現在の安川電機の株価は、足元の厳しい業績に対する「失望」と、今後の成長に対する「期待」が綱引きをしており、ちょうどプラスマイナスゼロの状態で均衡を保っている状態だと言えます。

