人材会社で働くCさんは、先輩の一言で転職を決意しました。セミナーや説明会が多いCさんの会社では、毎週のように地方でイベントを行います。

そのたびにCさんは出張して説明会を開催。しかも、女性であるCさんには運びきれないような大きな荷物が多く、周りに頼れない状況で重い箱を毎回20個ほど運んでいました。それらの箱は宅配会社が運べる重量ギリギリだと毎回言われていた荷物なので、ほぼ30キロの重さだったそう。

それにもかかわらず、男性の先輩社員は手伝いもせず「お前は頭が悪いんだから、肉体労働でしか役に立てなくてかわいそう。早く体を動かせ」と笑ってタバコを吸っていたのだと言います。

Cさん一人が汗だくになって荷物を運び終え、説明会を実施。上司への報告で先輩社員が、あたかも自分が取り仕切ってやったかのように話すのを聞いてCさんの堪忍袋の緒が切れ転職を決意。いまは人事総務系の事務を請け負うアウトソーシングの会社で、穏やかに働いています。

セクハラは当たり前! 誰も味方がいない職場

あるIT企業で働くDさんは、セクハラが当たり前のように横行する職場に心底嫌気がさして転職を決意したと言います。ボディタッチは当たり前、常務がお酒を飲んで女性社員にキスをねだるなんて珍しくもないし、ホテルに誘われたことのない女性社員はいないほどだったと言います。

Dさんも、出張先で同行した上司にホテルに誘われて堪らずに人事に連絡。しかし、相手である上司が出世頭だったこと、そして容姿に恵まれていたこともあって人事が何も手を打たず、むしろDさんを説得しようとしてきたのだと言います。

そこでDさんは同僚に相談。しかし、他の上司からのセクハラに慣れている同僚は、Dさんの上司が容姿に恵まれていることを理由に「それくらいよくない? 私なんてもっとひどい目に遭ってるんだよ」とDさんを責めました。それからすぐに噂になってしまい、居心地が悪くなってDさんは転職を決意。

会社全体がセクハラに対してではなく、被害者であるDさんを責めるというのも変な話ですよね。いまはDさんも転職に成功し、別のIT企業で働いてストレスなく生活をしていると言います。

まとめ

いかがでしたか。ブラック企業だと思う基準は人それぞれですが、精神的に追い詰められたり肉体的に限界が来るほど働くのはちょっと違うなと思う人が多いでしょう。しかし本当に追い詰められると身動きができなくなってしまうので、ダメかもと思ったら早めに逃げることを考えてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ