4月も下旬にさしかかり、新年度から始まった新しい生活リズムにも慣れてきた頃かもしれません。

この時期は、少し立ち止まってご自身の家計や将来のライフプランについて考える良い機会といえるでしょう。

ファイナンシャル・アドバイザーとして活動する中で、特に50歳代や60歳代の方々からは「老後資金」に関するご相談を多くお受けします。

その計画の中心となるのが、私たちの生活を支える「公的年金」制度です。

今回は、2026年度に実施される基礎年金1.9%、厚生年金2.0%の増額改定という最新情報も踏まえつつ、年金制度の基本的な仕組みを解説します。

さらに、現役時代の働き方の違いが将来の年金受給額にどう影響するのか、「5つのライフコース」別のシミュレーションもご紹介します。

この記事を通じて、ご自身の年金について理解を深め、将来に向けた準備の第一歩としていただければ幸いです。

1. 公的年金の基本。「3つの保障」と「2階建て構造」とは?

日本の公的年金制度には、3つの大切な保障機能が備わっています。

多くの人がイメージする老後の生活を支える「老齢年金」のほかに、病気やけがによって生活や仕事が制限された場合に受け取れる「障害年金」があります。

さらに、家計を支えていた方に万が一のことがあった場合に、残された家族の生活を支える「遺族年金」も重要な役割を担っています。

一般的に「年金」というと、リタイア後の「老齢年金」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。