入社した会社が思っていた雰囲気と違った、部署やメンバーが変わって以前と違って働きにくくなってきた、年収面と働きやすさとのバランスが崩れてきた……。そういった状況になると、転職を考え始める方も少なくないかと思います。

転職を検討する上では、自身のキャリアプラン(=仕事を中心とする人生計画)を見つめ直すことが不可欠。今回は、自身の夢や目標を実現するためのキャリアプランの作り方と併せ、転職の見極めどきについてご紹介します。

目標を明確にする「キャリアプラン」の作り方

自身のキャリアプランを実現するために必要な知識やスキルを確認し、現状と照らし合わせていけば、具体的な行動目標もはっきりしてきます。早速、キャリアプランの作り方を見てみましょう。

(1)人生のビジョンを描く

まずは具体的な年齢を区切りながら、仕事を中心とした将来の理想像を描いてみましょう。

「40代で新製品の開発責任者になって特許を取る」「誰よりも早く出世して、50歳までに早期リタイア」などの具体的なビジョンを設定することで、その実現に必要な業務上の経験・スキル・知識などを詳細に自覚することができます。

(2)目標までのギャップを探す

続いて「そのビジョンを実現するために、今の自分に足りないもの」を探し、それを得ていくための手段とルートを考えましょう。

目標とのギャップを埋めるため、「いつまでに」「何をするべきか」という具体的な短期目標に落とし込むのがポイントです。

《例》
・経験面…新規業務1年目から、補佐ではなく担当者として営業の経験を積む
・知識面…財務面が弱いので今年中に簿記2級を取得する
・スキル面…プレゼンテーション能力を伸ばすため、3年間は交渉やプレゼンの機会を積極的に取りに行く

「現状の自分」と「キャリアプラン」をつなげると、この先の人生を切り拓く具体的なルートが見えてきます。異動希望を出す必要があると感じる方もいるでしょうし、資格取得の勉強、あるいは転職が必要だと気づける人もいると思います。この気づきをもとに、目標実現のための環境整備を計画していきましょう。


転職して後悔しないために