一目惚れした相手に何とか自分の意志を伝えたいとか、何とか相手も自分を好きになって欲しいと思ったことは誰でもが経験していると思います。あるいは相手も自分に対して一目惚れをして欲しいと思ったことはありませんか?

ある日突然出会った人に感じるあの直感的とも言える運命を感じてしまう「一目惚れ」。一目惚れとは何なんでしょうか。

■ 男性は外見重視で一目惚れを女性は時間をかけて相手を分析

男性は女性の外見をみてから一目惚れをするのが一般的ですが、女性の場合は一目惚れというよりも時間をかけて相手を分析した結果として好きになる傾向があるそうです。そうして見ると圧倒的に「一目惚れ」というのは男性に多いことが分かって来ます。そして一目惚れで成就したカップルは離婚率が少ないことも一般的に知られています。


逆に言えば女性はこの男性の特性を最大限利用することで好みの男性をゲットできる確率が高くなって来ます。例えば好みの男性が身近にいた場合には女性が取る手段は決まっています。彼とこれからずっと一緒にいたいと思うのであれば、相手の好みをリサーチして第一印象の好感度を高めれば良いことになります。後はじっくりと心の中で恋心を育てるのが女性の心理というわけです。

「一目惚れ」の科学的メカニズムとして、人は恋をすると脳内はPEAホルモンが作られることは過去の様々な研究で分かっています。このPEAホルモンの働きでドーパミン(興奮系ホルモン)が活発に生産されることで、一気に興奮状態となって「一目惚れ」が起きるというわけです。なおこのドーパミンは抗うつ剤にも使われている脳内麻薬の一種ですので気持ちを高める効果があるわけです。


■ 一目惚れをした瞬間は相手に対し情熱や親密さは感じていない

一目惚れの正体を研究している大学がオランダにあります(グローニンゲン大学)。研究で396人の男女に対し様々な質問をした後で、全員にお見合いパーティーに参加をしてもらい「一目惚れ」をしたという人に聞いてみました。その結果、相手に対して情熱的になったり運命的なものを感じたりするというよりは、相手のルックスと体の魅力に対して興味が湧いたと多くの参加者は述べたそうです。

結論的に言うと、異性に対する「外見と肉体的な魅力」が一目惚れの感情を湧き起こさせということです。そこにはロマンチックな感情や運命的といった甘いお話は無く、相手の顔と肉体に反応しているだけと言うことだそうです。研究者のコメントとしては、一目惚れと言われる状態とは、情熱的な愛とか一般的な人との繋がりを求めるというものではなかったと述べています。

あるいは一般的な夫婦間にある愛情といったものとも違うのが「一目惚れ」の感情だったと述べております。このことから結局は、「一目惚れ」とは、運命的なものを感じたいものではなく、それは記憶をたどって後から美しい記憶に書き換えているという結論になったそうです。なんともロマンチックではない期待外れの研究結果だというわけです。

■ アイコンタクトは普通1秒から1.5秒程度