新卒で入社した会社が人生のすべてを決めるわけではありませんが、就活では自分が希望する企業から内定を得たいですよね。今は売り手市場と言われていますが、人気企業への就職はいつの時代も競争率が高く難しいものです。

就活においては、ほぼ全ての企業で面接が行われるので、ここを突破できなければ内定を勝ち取ることはできません。今回は採用選考で重視されるポイントのほか、グループ面接や圧迫面接を行う意図を紐解いていきます。

採用担当者が重視するポイントを知る

まず、経団連が2018年11月に発表した「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果」から、選考にあたって特に重視した三大要素を見てみましょう。すると、第1位は「コミュニケーション能力」(16年連続)、第2位は「主体性」(10年連続)、第3位は「チャレンジ精神」(3年連続)となっています(20項目から5つを選択)。

よく面接担当者は「一緒に働きたいと思える人物」を採用したいと口にします。実際にその会社に合うか・仕事ができるかということは入社して実務を始めなければわかりません。しかし、「ポジティブな雰囲気を持っている人」と仕事をしたいと思う人は多いはずです。それが上記の、選考で重視する三大要素に反映されているとも言えるでしょう。

面接では緊張してしまうかもしれませんが、この3つのポイントを意識し、仕事に対して熱意があることを明るい表情で示すようにしてみましょう。

また、人の第一印象は5秒で決まるともいわれてます。面接で最初の5秒というと、入室して挨拶を終えるぐらいのタイミングです。身なりや挨拶、雰囲気がで良い印象を与えられるように、清潔感に気をつけて、生き生きとした態度で臨んでください。第一印象が良ければその後も面接官が興味を持って面接をしてくれる可能性が高まりますよ。

グループ面接やグループディスカッション

特に大企業など、就活生からのエントリー数が多い企業では、グループ面接やグループディスカッションが行われることが少なくありません。では、なぜ企業側はグループ面接やディスカッションをさせるのでしょうか。

新卒採用には、人事部以外にも様々な部署から多くの社員が面接に駆り出されることになります。つまり、人事的なスキルがない人も面接をすることになるわけですが、グループ面接やグループディスカッションを行えば学生同士を比較することで優劣がつけやすくなり、面接官の負担が減るという側面があるのです。

また、近年の学生は、エントリーシートを非常に完成度が高く作り込んでいるため、エントリーシートだけでは判断がつきにくくなっているようです。そのため、想定外のシチュエーションへの対応を見るためにも、他の就活生がいる場での面接やディスカッションという方法が採用されているようです。

面接担当者はたくさんの就活生を見なければいけないので、周りより良い意味で目立ち、担当者の印象に強く残らなければ面接を突破できません。あえて意外な質問を投げかけられたり、難しい話題を振られる可能性もあるので対策がしにくいでしょうが、できる限り質問に対して論理的に、堂々と答えることが大切です。

圧迫面接をする会社の意図は?