いざ入社してみると、「思ったより収入が少ない」「この会社では年収アップが見込めそうにない」と感じることもあるでしょう。そんなとき、「転職」という手段が頭をよぎるのではないでしょうか。

とはいえ、転職はとても勇気がいる行動です。今の仕事をやめていいのか、本当に別の職場なら収入が上がるのかと不安に感じる人もいるでしょう。そこで今回は、転職を考えている人にぜひ知っておいてほしいことをお伝えします!

転職による年収アップは可能?

年収アップを期待して転職したのに、あまり収入が増えなかった…なんて事態は避けたいもの。そこで、転職によって年収アップが見込める可能性をみてみましょう。

転職情報サイトdodaが公表した「転職で年収アップするのはこんな人」によると、金額アップ率が最も高いのは「20代後半で転職するケース」とのこと。また平均金額アップ率を業種別でみてみると、以下のようになりました。

1位:専門商社
2位:人材サービス
3位:金融

平均にすると、15%ほど上がっているという結果に。自分に合った仕事かどうかも踏まえ、年収アップの可能性が高いタイミングや職種を狙うのもいいでしょう。

「年収=自分の実力」とは限らない

「彼は自分より年収が高いから優秀な人だ」「年収が低いのは自分が優れていないからだ」と思い込んではいませんか?たしかに、仕事の成果や評価によって収入が左右されるケースもあります。しかし、年収だけでその人の実力が判断できるというわけではありません。

本人の実力以上に年収を左右させるもの…それは、「業界と職種」です。実際のところ、東洋経済新報社による「年収ランキング」のなかでは、総合商社・M&Aアドバイザー・投資会社・システム会社・テレビ局などの企業が平均年収1000万円以上と示されています

このような業界には、「モノ」を必要とせず「カネや人」だけでビジネスが成り立っているという共通点があります。また、外食産業や小売のように値段の枠組みがある程度決まっている業界とは違い、値段を上げやすいのも強みとなっているでしょう。

また、免許が必要な業種や特許をもっている企業は、利益を維持しやすい一面も。利益が従業員の給与に反映されやすいため、結果的に年収アップへと繋がります。

このように、企業の業界や強みは従業員の年収に大きな影響を与えます。あなたが優秀であるかどうかよりも、「どの業界で働いているか」が年収を決めるといっても過言ではないでしょう。

面接で「収入アップのため」発言は控えて