初夏の眩しい日差しとともに、目前に迫る梅雨や夏の気配を感じる季節になりました。これから気温が上がると、庭の雑草取りに悩まされる方も多いのではないでしょうか。そんなこれからの時期、直射日光が当たらない「日陰の庭」こそ、涼しげな緑の絨毯(グランドカバー)を作る絶好のチャンスです。

地面を覆うように育つ「常緑多年草」を取り入れれば、厄介な雑草の繁殖を抑えつつ、しっとりとした洗練された空間を演出できます。今回は、これからの季節の庭を爽やかな雰囲気へと導いてくれる、丈夫でおしゃれな植物を、参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する「シェードガーデンを彩る常緑多年草」

フッキソウ1/8

フッキソウ

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  • ツルニチニチソウ:斑入り葉が日陰を明るく照らし、這うように伸びて雑草を防ぐつる性植物です。
  • アジュガ:シックな銅葉などのカラーリーフが足元を引き締め、庭に洗練された落ち着きをもたらします。
  • フッキソウ(富貴草):つややかな緑の葉が密に茂り、和洋問わず庭のグランドカバーとして活躍する強健な植物です。

2. 《日陰に強い常緑多年草3選》カワイイ花を咲かせるグランドカバープランツ

直射日光が当たらない環境でも健やかに育ち、ローメンテナンスで夏の雑草対策にもなる頼もしい植物たちを厳選しました。葉の模様や質感の違いを組み合わせることで、涼しげで洗練された足元を演出できます。ここからは、それぞれの魅力と育て方のコツを詳しくご紹介します。

2.1 ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)

斑入り葉が日陰を明るくする「ツルニチニチソウ」2/8

ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)の画像

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長く伸びたつるに丸みのある葉をつけるツルニチニチソウ。白い模様が入る「斑入り」品種は、日陰の庭を涼しげに明るく見せてくれます。地面を這うように広がり、夏の雑草を抑えるグランドカバーとして優秀です。

生育旺盛で、広がりすぎたら切り戻して整えましょう。なお、葉や茎に成分を含むため、お手入れ時は手袋を着用し、ペットや子供が誤食しないよう配慮すると安心です。過度な心配はいりませんが、安全に楽しむための小さな工夫です。

※参考価格:300円~500円前後(3号ポット苗)

2.2 アジュガ

シックな葉色が魅力の「アジュガ」3/8

アジュガの画像

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重なり合うように葉を広げるアジュガは、耐陰性が非常に強く、日陰のガーデニングにおける定番の存在です。ダークグリーンやブロンズレッド、斑入りなど、シックで大人っぽい葉色が豊富に揃い、空間全体をぐっと引き締めて洗練された印象を与えてくれます。

庭植えの場合は基本的に降雨に任せ、極端に乾燥する日が続く場合のみたっぷりと水を与えましょう。非常に繁殖力が強いため、他の植物の領域まで侵入しないよう、時々スコップなどで根を切って整理してあげると美しさを保てます。

※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)

2.3 フッキソウ(富貴草)

フッキソウ4/8

白い花を咲かせている、フッキソウ

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鮮やかな緑色で光沢のある葉を一年中絶やさず茂らせるフッキソウ。日本の山林にも自生しているため気候によく馴染み、比較的育てやすいのが特徴です。

和風の庭はもちろん、モダンな洋風のシェードガーデンにも違和感なく溶け込む端正な美しさを持っています。

這うように伸びた茎(匍匐茎)が土に接した部分から根を出して広がるため、梅雨時の土の流出を和らげたり、雑草を抑える美しい緑の絨毯を作ったりするのに最適です。

明るい印象にしたい場合は、斑入り品種を選ぶのもおすすめです。

※参考価格:400円~700円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

日陰の環境でもたくましく育つ常緑多年草は、これからの季節に増える雑草を防ぎ、庭のお手入れにかかる時間をぐっと減らしてくれる心強い味方です。

花がメインの季節が過ぎても、涼しげな葉の色や質感の違いを組み合わせることで、魅力的なシェードガーデンを作ることができます。

空間の足元を美しく整えることは、庭全体のセンスを格上げする第一歩です。

梅雨や夏本番を迎える前に、ぜひご自宅の環境に合ったお気に入りの一株を見つけて、緑豊かな空間づくりを楽しんでみてください。