シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月に更新された吉野家HDの2019年6月の既存店売上高は、対前年同月比107.1%でプラス成長となりました。内訳は客数105.4%、客単価101.6%と、3カ月ぶりに揃ってプラスとなっています。

また、全店売上高も110.6%の2桁のプラス成長。全店売上高も客数、客単価ともにプラスとなりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、今期に入り6月まで4カ月続けてのプラス成長です。前上期は全ての月がプラス成長でしたが、今期も順調に推移しています。なお、客単価は今期全ての月でプラスとなっています(全上期は3カ月のマイナス)。

全店売上高についても今期は4カ月プラス成長が続き、客数、客単価ともに全ての月でプラスとなっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年4月の2,275円をピークに下落し、1,600円台で底打ちした形となっています。4月に1,669円まで下落した後は上昇が続いており、7月10日に急騰して2,000円を超えました。

今期に入り、既存店及び全店ともにプラス成長が続いています。この好調さがどこまで続くのか注目されます。

吉野家ホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:吉野家月次推移(2019年度)

LIMO編集部