4月15日の年金支給日を迎えて、生活設計を見直す方も多いのではないでしょうか。
特に60代を迎え、セカンドライフの家計について考えるとき、「他の人はどのくらい貯蓄があるのだろう」「年金だけで暮らしていけるのか」といった疑問が浮かぶかもしれません。
この記事では、公的データを基に65歳以上の無職夫婦世帯における家計の収支、平均的な貯蓄額、そして年金の受給額といったリアルな数字を詳しく見ていきます。
ご自身の将来設計を考える上での一つの目安として、ぜひ参考にしてください。
1. 65歳以上の無職夫婦、家計のリアルな収支状況
老後の資金計画を立てる上で、実際の家計データは非常に重要な参考資料となります。総務省統計局の「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」によれば、65歳以上の夫婦のみで構成される無職世帯では、毎月の収入と支出の間に一定の差額が発生していることがわかります。
1.1 毎月の収入と支出の内訳:65歳以上の夫婦のみの無職世帯
収入の内訳(月額)
- 収入合計:25万4395円
- うち社会保障給付(主に年金):22万8614円
支出の内訳(月額)
- 消費支出:26万3979円
- 非消費支出:3万2850円
支出合計:29万6829円
この世帯における1カ月あたりの収入は25万4395円で、その大部分にあたる約9割(22万8614円)を年金をはじめとする社会保障給付が占めています。
一方、支出面に目を向けると、消費支出26万3979円と非消費支出3万2850円を合計した29万6829円が毎月必要となっています。
これを差し引くと、平均して毎月約4万2000円が不足する計算になります。
仮にこの赤字額が継続すると仮定した場合、不足額は以下のようになります。
- 1年間で約50万円
- 10年間で約500万円
実際の生活では、将来的に医療費や介護費用が増加する可能性も考慮する必要があるため、これらのデータは老後資金を準備する上での一つの目安として捉えることが大切です。
