シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年7月3日に更新された串カツ田中HDの2019年6月既存店売上高は、対前年同月比94.5%でマイナス成長になりました。内訳は客数98.1%%、客単価96.3%です。
一方で、全店売上高は135.1%のプラス成長と、成長率は依然として高い水準にあります。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は、Q1は3カ月連続プラス成長の一方で、Q2以降は4カ月続けてのマイナス成長。客数、客単価ともにマイナスが3カ月連続しており、既存店は苦戦を強いられています。
一方で全店売上高は、今期全ての月でプラス成長が継続中。成長率も130%を超える高い成長が続いています。しかし成長率は12月の161.5%に比べると減少しており、全体売上の成長も鈍化しつつあります。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は、2017年11月末の7,000円台の高値を天井に下落を開始しました。2019年1月4日に1,787円の安値を付けた後に反転し、4月末には3,000円台を回復しています。しかしその後再び下落に転じ、6月以降は2,000円付近での取引が行われています。
新規出店効果で全店売上高は高い成長を維持しているものの、若干成長に陰りも見られます。また既存店売上高のマイナス成長が4カ月続くなど、今後の既存店売上高の回復タイミングが注目されます。
参考資料:月次報告( 2019年6月度)
LIMO編集部