株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、一時▲250円安に迫る下落

2019年7月8日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,534円(▲212円、▲1.0%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,578.4(▲14.1、▲0.9%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ株価指数 916.0(▲9.8、▲1.1%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:402、値下がり銘柄数:1,676、変わらず:69
  • 値上がり業種数:3、値下がり業種数:30
  • 年初来高値更新銘柄数:80、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は10億7,838万株、売買代金は1兆6,953億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。先週末に発表された米国雇用統計を受け、米国の利下げ期待が低下し、利益確定売りを誘発する結果となりました。

ただ、今週半ばにFRB議長の議会証言を控えていることもあり、様子見スタンスが緩和されることはなかったようです。売買代金は依然として2兆円を大きく割り込んだままです。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。寄り付きからほぼ一貫して下値を模索し、後場の終盤には一時▲246円安まで売られ、21,500円を割り込む場面が見られました。大引けに掛けてやや切り返して引けたものの、3日ぶりの反落となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反落でした。

東証マザーズ株価指数は3日ぶり反落、売買代金は10日連続で1,000億円を下回る

東証マザーズの出来高は5,325万株、売買代金857億円となり、いずれも先週末より小幅減少となりました。相変わらず個人投資家の物色意欲が盛り上がらず、売買代金は10日連続で1,000億円を大きく下回る薄商いとなっています。

また、株価指数も▲1%を超す下落となり、3日ぶりの反落となりました。終値で900ポイントを維持していますが、今後の展開は引き続き個人投資家の物色意欲回復次第と言えそうです。

Q1決算発表後のイオンが一時▲5%超安の急落、第一三共など医薬品株も軒並み安い

個別銘柄では、主力株が下落する中、ソフトバンクグループ(9984)やKDDI(9433)などの通信株が大きく値を下げ、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅安となりました。

また、医薬品株にも広く売りが優勢となり、大日本住友製薬(4506)が▲5%超安の急落となり、第一三共(4568)、中外製薬(4519)、テルモ(4543)などが大幅下落となっています。

さらに、自動車株ではスズキ(7269)が一時▲5%安に迫る大幅安となりました。

その他では、2月決算企業のQ1決算発表が始まり、先週末に大幅減益・最終赤字転落の実績を公表したイオン(8267)が一時▲5%超安の急落となったことが目を引きました。

一方、目立って上昇した銘柄は少なかったものの、ハイテク株の一角が買い戻され、ソニー(6758)が取引時間中に連日の年初来高値更新となりました(注:終値は下落)。

また、任天堂(7974)も同じくザラバで3日連続の高値更新となり、LIXILグループ(5938)も再び年初来高値を更新しましたが、両銘柄ともその後は売りに押されて下落しています。

新興市場(東証マザーズ)では、大型株式市場の医薬品株下落に引きずられる形で、そーせいグループ(4565)、窪田製薬ホールディングス(4596)などが大幅安となりました。また、EduLab(4427)は大幅続落で引けています。

葛西 裕一