春の花壇や寄せ植えに欠かせない花「パンジー」と「ビオラ」。たくさんの花を咲かせてくれる姿を目にするだけで、なんだかうれしくなってしまいます。

そんな姿に慣れてきたころ、「最近ちょっと花が減ってきたかな?」と感じることもあるのではないでしょうか。でも大丈夫です。パンジー・ビオラの季節は、まだまだこれから!たとえば、東京近郊であれば、梅雨入り前、5月いっぱいまでを目安に長く楽しむことができます。

今回は、最後まで鉢いっぱいの花を咲かせ、長く楽しむための「基本のお世話」、そしてお花好きならぜひ知っておきたい極意「花がら摘み」について、実際に作業してみた写真とともに紹介していきます。

1. パンジー&ビオラ栽培で知っておきたい「きほんの3か条」

まずはパンジー&ビオラの花を長く楽しむために知っておきたい基本として、環境を整える際に大切なことを確認します。

ビオラ ヌーヴェルヴァーグ1/11

ベランダで育てているビオラ

LIMOガーデニング部撮影

1.1 太陽が大好きだから、日当たりのいい場所がベスト

日照不足になると、茎がひょろひょろと間延びしてしまうなど、成長にマイナスになることもあります。なるべく長く日の当たる特等席に置いてあげてください。

1.2 水やりは土が乾いてから!「メリハリ」をつけることが大切

パンジー・ビオラは、常に土が湿っている状態を嫌います。水やりは、土の表面が白っぽく乾いたのを確認してから、たっぷりと。この「メリハリ」が丈夫な根を育てます。

1.3 たくさんの花を咲かせ続けるには、定期的な「肥料」が必要

肥料は、パンジー・ビオラが長期間咲き続けるためのエネルギー源です。液体肥料や固形肥料を適量与えてください。肥料の容器に記載されている量や頻度を必ず守りましょう。

2. たくさん花を咲かせたいなら……定期的な「花がら摘み」は欠かせません!

パンジー・ビオラの栽培は、「基本の3か条」に加えて、もうひと手間「花がら摘み」をすることで、よりたくさんの花を長く楽しむことができます。

花がら摘みの前のパンジー。色が薄くなったり、茶色が入っているものは花が終わったものです2/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

2.1 「風通しを良く」して、「病気を防ぐ」ために

花がら摘みは、その名のとおり「咲き終わった花を摘み取る」こと。

花は咲き終わると、子孫を残すために「種」を作ろうとします。早めに摘み取ることで、「種を作るエネルギー」を「次の花を咲かせる力」へと変換することができます。

花後のパンジー。左は種をつくろうとしていたもの、右はカビのようなものがついていたもの3/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

枯れた花びらがそのまま残っていたり、葉の上や株元に落ちて腐ると、病気の原因になります。

こまめに摘み取って株元を清潔に保つことで風通しが良くなり、株全体を健やかに育てることにつながります。

3. 〈実践レポート〉育てているビオラの「花がら摘み」をやってみました

3.1 【見分け方】これから咲くつぼみと、終わった花を見分けるコツ

ビオラ ヌーヴェルヴァーグ アンジュ、よく見ると終わりかけの花も4/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

実際に花がら摘みをしようとすると、最初は、「これから咲くつぼみ」と「終わった花」どちらか、迷ってしまうこともありました。

見分けるポイントは、その「形」です。つぼみは先が尖っているのに対し、終わった花は丸っこくなっていたり、少しベタついたりしていました。また、花色が変化するものは、色でも見分けることができそうです。

3.2 【タイミング】完全に枯れるのを待たなくてもOK。自分のお世話のペースで

完全にカサカサに枯れるまで待つ必要はありません。目安は、花びらが少し内側に丸まり、クタッと「お辞儀」をし始めたら、摘み取りのサインです。

花がら摘みをした花。クタッと丸まって開いていなかったものも一緒に摘み取りました5/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

花弁が枯れるまで待ってしまうと、気づかないうちに花びらが落ちてしまい、たくさん花が咲いている株では、見落としてしまうこともありました。早めに摘み取ることで、こうした見落としも防げそうです。

また、自分の作業ペースに合わせて、摘み取るタイミングを調節するのもポイント。毎日お世話するなら、ギリギリに摘み取るのもいいですが、週1回ほどのペースでお世話する場合は、早めに摘み取ってしまうようにするなど、好みやペースに合わせて調整してくださいね。

3.3 【摘み方】花部分だけでなく、「茎の根元」のほうから摘み取ります

花の部分だけでなく、根元から摘みとるのがコツ!6/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

花の部分だけを引っ張るようにして摘み取ろうとすると、残したい茎が傷めてしまうこともあります。病気の原因になることもありますので、傷つけないよう「茎の根元(株元の分かれ目)」をたどって、摘み取ってください。

実際にやってみると、パンジーやビオラの品種や成長具合などよって、手で摘み取りにくかったりする株もありました。また、無理に引っ張ると根っこごと浮いて株を傷めてしまうこともあります。

株の状態に合わせて、清潔なハサミを使って切り取るのもいいと思います。また、手で摘み取る場合は、根元を軽く押さえながら優しく扱うのもポイントです。

4. ひと手間かけて「花がら摘み」をして、パンジー&ビオラを長く楽しむ!

花がら摘み後のビオラ ヌーヴェルヴァーグ アンジュ。これから咲く「つぼみ」がよく見えるように7/11

花がら摘みをした花後のパンジー

LIMOガーデニング部撮影

今回は、パンジーやビオラを最後まで長く楽しむための「基本の3か条」とともに、実際に「花がら摘み」をした様子をレポートしました。

日々のちょっとしたひと手間で、春の庭やベランダがより一層明るく、長く輝いてくれます。

まだまだ続くパンジー・ビオラの季節、ぜひ明日からも楽しんで実践してみてくださいね。

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い8/11

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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6.3 狭い庭や玄関先で毎年花が楽しめる「小さめ低木」

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ピンクの花を咲かせている、シモツケ

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