相場動向まとめ
2016年3月1日のTOPIXは前日比+0.2%上昇。東証一部全銘柄で、値上がりは980社、値下がりは838社、変わらずは124社でした。証券会社の投資判断や目標株価の変更が株価へのインパクトを強めています。後追い的で新鮮味が欠けたレポートでも株価が大きく動くのは、全体の方向感が定まらず閉塞感が強まっていることの裏返しのように見えます。
上がった株
ニチレイ(2871)は前日比+7%上昇。冷凍食品大手。日系証券会社による目標株価の引き上げが好感されました。また、3月1日に発表された1,300万株、100億円を上限とする自社株買いも好感されています。
塩野義製薬(4507)は前日比+5%上昇。医薬品大手。2016年2月29日にインフルエンザ感染症治療薬に関するライセンス契約をRoche社との間で締結したと会社側が発表しましたが、このニュースが好感されました。
日東電工(6988)は前日比+4%上昇。電子材料大手。2016年2月29日に300万株、200億円を上限とする自社株買いを発表したことが好感されました。
下がった株
NEC(6701)は前日比▲11%下落。情報通信機器大手。2016年2月29日に官公庁向けの不振などにより2016年3月期会社予想の下方修正を発表したことが嫌気されました。本日は、このニュースからの連想により同業の富士通(6702)も売られました。
トプコン(7732)は前日比▲5%下落。光学機器中堅。日系証券会社による投資判断及び目標株価の引き下げが嫌気されました。
三菱重工(7011)は前日比▲3%下落。造船重機大手。米系証券会社による投資判断及び目標株価の引き下げが嫌気されました。
【2016年3月1日 投信1編集部】
■参考記事■
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LIMO編集部