4月を迎え、桜の便りが聞かれる季節となりました。

新年度がスタートし、新たな気持ちで生活設計や家計の見直しを考えている方も多いのではないでしょうか。

総務省統計局が公表した最新の「家計調査」によると、二人以上の世帯における1世帯あたりの平均貯蓄額は1984万円にのぼります。

しかし、この数字を聞いて「自分の実感とはかなり違う」と感じる方も少なくないはずです。

それもそのはずで、実は全国平均を上回っているのは47都道府県のうち、わずか14都県にとどまります。

残る33道県は平均を下回っており、住んでいる地域によって資産状況に大きな差が生まれる「貯蓄格差」が浮き彫りになっています。

この記事では、貯蓄額の多い地域と少ない地域それぞれの特徴をランキング形式で詳しく解説します。

年代別のデータとあわせて、今後の資産形成の参考にしてみてください。

1. 都道府県別の平均貯蓄額ランキング!上位・下位10都道府県を公開

総務省統計局の「家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯」のデータによれば、日本の二人以上世帯における1世帯あたりの平均貯蓄額は1984万円です。

しかし、この全国平均を上回っているのは47都道府県のうち14都県のみで、残りの33道県は平均に届いていないのが現状です。

さらに、最も貯蓄額が多い都道府県と最も少ない県とでは、約2000万円もの差があります。

この「貯蓄格差」の実態を、ランキングの上位と下位10都府県から見ていきましょう。

1.1 貯蓄額が多い都道府県トップ10

  • 1 位 東京都 3019万円
  • 2 位 奈良県 2923万円
  • 3 位 滋賀県 2797万円
  • 4 位 埼玉県 2601万円
  • 5 位 神奈川県 2575万円
  • 6 位 千葉県 2551万円
  • 7 位 愛知県 2523万円
  • 8 位 兵庫県 2152万円
  • 9 位 茨城県 2103万円
  • 10 位 岡山県 2081万円

1.2 貯蓄額が少ない都道府県ワースト10

  • 38 位 宮崎県 1481万円
  • 39 位 大分県 1408万円
  • 40 位 長崎県 1399万円
  • 41 位 北海道 1350万円
  • 42 位 秋田県 1328万円
  • 43 位 愛媛県 1297万円
  • 44 位 佐賀県 1219万円
  • 45 位 高知県 1210万円
  • 46 位 沖縄県 1200万円
  • 47 位 青森県 999万円

1.3 【全順位】47都道府県の平均貯蓄額ランキング(11位~37位)

平均貯蓄額ランキング(1位~47位)1/3

平均貯蓄額ランキング

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」をもとにLIMO編集部作成

都道府県別の貯蓄額ランキングで1位となったのは東京都で、平均額は3019万円でした。

2位は奈良県の2923万円、3位は滋賀県の2797万円と続き、これらの地域は全国平均を大きく超えています。

一方で、最も平均貯蓄額が少なかったのは青森県で999万円という結果でした。

トップの東京都とは約2000万円もの差があり、住んでいる場所によって資産状況に大きな違いがあることがうかがえます。

では、こうした貯蓄の状況は、世帯構成や年齢によってどう変わるのでしょうか。

次に「単身世帯と二人以上世帯」や「20歳代から70歳代まで」の世代別に、貯蓄の実態を詳しく見ていきます。

2. 年代別の平均貯蓄額はいくら?20歳代から70歳代までのリアルな数字

ここからは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」を基に、単身世帯と二人以上世帯の年代別貯蓄額を見ていきましょう。

※ここでの貯蓄額(金融資産保有額)には、日常の生活費として使う普通預金は含まれていません。

※将来への備えとして確保している普通預金のほか、定期預金、金銭信託、投資信託、株式、国債、保険といった金融商品の残高が対象です。

2.1 単身世帯の年代別貯蓄額(20歳代~70歳代)

単身世帯の場合、本格的に資産形成が進むのは、老後を意識し始める60歳代以降になる傾向が見られます。

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》2/3

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値255万円・中央値37万円
  • 30歳代:平均値501万円・中央値100万円
  • 40歳代:平均値859万円・中央値100万円
  • 50歳代:平均値999万円・中央値120万円
  • 60歳代:平均値1364万円・中央値300万円
  • 70歳代:平均値1489万円・中央値500万円

2.2 二人以上世帯の年代別貯蓄額(20歳代~70歳代)

二人以上世帯に目を向けると、30歳代や40歳代の「中央値」が単身世帯よりも高くなっており、家族を支えるための備えを意識している様子がうかがえます。

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》3/3

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値525万円・中央値125万円
  • 30歳代:平均値1096万円・中央値311万円
  • 40歳代:平均値1486万円・中央値500万円
  • 50歳代:平均値1908万円・中央値700万円
  • 60歳代:平均値2683万円・中央値1400万円
  • 70歳代:平均値2416万円・中央値1178万円

3. 貯蓄額の地域差・年代差から見えること

今回の調査結果から、日本の世帯の平均貯蓄額は地域によって大きな差があることが明らかになりました。

トップの東京都(3019万円)と最下位の青森県(999万円)では、約2000万円もの開きがあります。

また、年代別に見ると、単身世帯・二人以上世帯ともに年齢が上がるにつれて貯蓄額は増加する傾向にありますが、ライフステージによってそのペースは異なります。

ご自身の状況と全国のデータを比較することで、今後の資産形成の目標設定や計画見直しのきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

※当記事は再編集記事です。

参考資料

マネー編集部貯蓄班