シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(7421)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月3日に更新されたカッパ・クリエイトの2019年6月既存店売上高は、対前年同月比101.5%でプラス成長になりました。内訳は客数が100.4%、客単価が101.2%です。

一方で全店舗売上高は98.6%と、マイナス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、これまでの同社の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高について、前期末Q4(1~3月)は3カ月連続のマイナス成長となったものの、今期Q1は3カ月続けてプラス成長を果たしました。前期は客数のプラス月が3カ月に留まりましたが、今期は既にQ1時点で2カ月のプラス月を達成しています。

また全店舗売上高は、前期のプラス月は6月のみでした。今期は5月のプラス成長により既に前期と並びましたが、4・6月はマイナスとなり、既存店に比べ改善が遅れています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は上限1,500円付近、下限1,300円付近でレンジ相場を形成中です。3月にレンジ相場の上限にタッチした後、5月にレンジ下限付近にタッチしました。その後反転しましたが、5月半ば以降は1,400円付近を上限とする小幅な値動きが続いています。

既存店売上高は改善傾向にありますが、全店売上高は既存店に比べると改善が遅れている状況です。既存店に加えて全店の数字の改善が今後注目されます。

カッパ・クリエイトの過去1年間の株価推移

参考資料:月次売上推移速報(2019年度

LIMO編集部