シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月1日に更新された、すき家の2019年6月の既存店売上高(速報値)は、対前年同月比103.3%でプラス成長となりました。内訳は客数が101.9%、客単価が101.3%と、ともにプラスです。

また全店売上高も103.3%で、こちらもプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高は、どう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、前期(2019年3月期)は5月以外の全ての月でプラス成長であり、現在まで13カ月連続でプラス成長を維持。また前期は4~7月の客数がマイナスとなりましたが、今期4~6月はプラスで推移しています。対前年同期比でQ1は堅調に推移たといえるでしょう。

また全店売上高も昨年5月のマイナスを最後に、13カ月プラス成長が継続中です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、昨年12月7日に2,934円の天井を付けた後に下落を開始。下落が続く中で、6月24日の2,095円を底値にいったん反発しています。

対前年同期比で堅調にQ1が推移する中で、株価は反発局面を迎えています。月次数字の好調さを背景に株価も上昇トレンドに転じるのかが注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:すき家 月次売上推移 (2020年3月期)

LIMO編集部