・「年末年始は家族みんなで過ごすのが、暗黙のルールになっています。かといって、とくにすることもなく…正直なところ、暇なんですよね。こんなことなら、家で働いていたほうが有意義に感じます」

・「気になるのは分かるけど、給料や昇進の話を聞かれても困ります。『老後のためにお金を貯めているの?』なんて聞かれても、どう答えればいいのか分かりません」

・「小さな会社に勤めているせいか、『会社は大丈夫なの?』と心配されるのがいやです。うちの会社の経営状態も知らないのに、首をつっこまないでほしい」

親だからこそ、子どもの状況は気になってしまうもの。とはいえ、あまりに根掘り葉掘り聞かれると「もう顔を合わしたくない」という気持ちに繋がってしまうようです。

「帰省すること自体がイヤ」という意見も

両親や義両親とのやりとりに不満を抱えている人が多い一方、わざわざ帰省すること自体に嫌気がさしている人も。「長期休暇は家で過ごしたい」と考える理由は何なのでしょうか。

・「帰省ラッシュ中の移動はとにかく大変。家族全員分の交通費もかかるし、そこまでして帰省したいとは思いません」

・「手土産は何を選ぼうか、家事分担はどうしようか…と悩むのが煩わしいです。せっかく持って行った手土産を、あまり喜んでもらえなかったこともありました」

帰省には、お金だけではなく体力や気遣いも必要です。毎回同じことを繰り返しているうちに、「こんなことなら家でゆっくりしていたい」「もうあれこれ悩むのは勘弁」と思うようになるのでしょう。

まとめ

せっかくの長期休暇なのに、手土産にあれこれと悩み、わざわざ混んでいる状況のなか移動をし、聞かれたくない質問をされ、疲れとストレスを抱えて帰ってくる…。そんなことが積み重なると、次第に帰省したくなくなるのも無理はないのかもしれません。

とくに今まで違う生活を過ごしてきた義両親とは、意見や価値観が合わなくて当たり前。「どうすれば義両親と分かり合えるんだろう」と悩んでしまうより、いっそのこと「これは違う文化や考えをもつ者同士の関わりなんだ」と割り切ってしまうのもいいでしょう。

また核家族化や独身世帯の増加により、社会構造が変化しています。それぞれのライフスタイルが多様化しているなか、「帰省するのが当たり前」という考え方は無理があるのでしょう。寂しい思いをしている親のために帰省するなら、「夫と子どもだけで帰省」「帰省ラッシュを避けて帰省する」「日帰り帰省」など、その方法は家族それぞれ話し合って決めていくべきかもしれません。

LIMO編集部