ボーナスシーズンが近づくと自然にテンションが上がりますよね。使い道はもう決めましたか?負債を抱えている人は、ボーナスを返済に回すのも1つの方法です。

年齢別にみた貯蓄額と負債額の平均値はどのくらい?

「普通は負債をどのくらい抱えているものなの?」と気になっている人もいるかもしれませんね。初めに、総務省統計局が2019年5月17日に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに、年齢別の貯蓄額と負債額の平均値についてみていきましょう。

負債現在高は30代が最も高く、平均値は1300万円を超えています。年代が上がるごとに減少し、返済が進んでいることがうかがえます。40代では貯蓄と負債が拮抗している状態です。一方、貯蓄現在高は年代とともに増加して、60代でピークとなります。

なんのための負債なの?

本調査における負債の内訳は下記の通りです。

負債のほとんどを「住宅・土地のための負債」が占めていることがわかりますね。不動産の購入には多額の費用がかかります。人生で1度きりの買い物になる人も多いのではないでしょうか。

ローンの主な返済方法は2通り

高度経済成長期やバブル期の日本には「ボーナスが出るのは当然」とする風潮があり、ローンにボーナス払いを組み込むのはごく自然なことでした。しかし、「必ずボーナスがもらえるとは限らない」と考える人が増えた結果、この状況は変わってきています。

特に住宅ローンは高額になりやすいので、返済計画を慎重に決めることが大切です。ローンの返済方法には「毎月払い」や「ボーナス併用払い」などの方法があります。現在は住宅ローンで「ボーナス併用払い」を利用しない人のほうが主流かもしれませんね。

「ボーナス併用払い」とは借入額を2つに分け、それぞれ「毎月払い」と「ボーナス払い」で返済していく仕組みです。「ボーナス払い」は通常6カ月ごとの支払いになり、そのあいだの期間は利息が減りません。そのため、借入総額が「毎月払い」よりも多くなるのが一般的です。

「ボーナス併用払い」のメリットは毎月の返済額が少なくなる点にあります。しかし、ボーナスが出なくなり支払いが滞ると深刻な状況に追い込まれる可能性も出てきます。

「毎月払い」では、毎月の返済額が「ボーナス併用払い」よりも高めになるのが普通です。月々の負担が重くなり、生活に影響が出やすいのがネックといえるでしょう。しかし、ボーナスが出ないリスクを回避できるメリットは無視できません。

ボーナスでローン返済をするメリットは?

「毎月払い」を利用している人でも随時繰り上げ返済をすることは可能です。繰り上げ返済のメリットは、利息と借入総額を減らせる点にあります。借入総額は「借入元本+利息」で構成されており、利息は基本的に下記の式で求めます。

利息=借入残高×金利÷365日×借入日数

繰り上げ返済によって借入残高や借入日数が減ると、利息が減って借入総額も減るのです。カードローンや免許ローン、奨学金などの負債を抱えている場合は、ボーナスによる繰り上げ返済を積極的に活用しましょう。

負債450万円を5年で完済した実例とは