男性、女性にかかわらず「結婚」をきっかけに富裕層の仲間入りを果たす人もいます。いわゆる「玉の輿」や「逆玉」と言われる結婚ですね。

Aさんの顧客の中には、大きな病院を経営する父親を持つ娘と結婚し、自分自身はそれまでのキャリアを生かして経理部長や総務部長に就任した人や、その病院で勤務医として働くというパターンもありました。一方、会社経営の男性と結婚して社長の奥さんという立場になったり、夫が経営する会社の役員になったりするケースも。

Aさんが担当する顧客の中で、取引が一番アクティブなのがまさにこのタイプなのだそう。また、このパターンでは女性の比率も高くなります。目立つ特徴や共通点があるわけではないらしいのですが、Aさんは「玉の輿に乗れる人はやっぱりちょっと普通の人じゃない、不思議な『人を引き付ける魅力』みたいなものがある」と話していました。

株の取引で「億り人」になるパターン

最後は番外編です。対面証券で働くAさんではなく、ネット証券で働くBさんに話を聞いてみました。すると、少し希望が持てるような話が。「最初は本当に数万円のトレーダーだったけれど、一度相場で当てて元手となる資金が増えてからは調子よく資金が増え続け、億トレーダーに成長していく人が、多くはないものの確実にいる」と言うのです。

「そういう人たちは様々な有名トレーダーやアナリストの話を熱心に聞いて、それらをもとに自分なりのトレード必勝法のような戦略を考える人もいれば、学者のように自己流で勝利の方程式みたいなものを編み出してしまう人もいる」のだそう。

やはりどこの世界でもそうですが、無我夢中で研究して試行錯誤を繰り返し、失敗の中から成功の材料を拾えるようなタイプが強い様子。自分流のルールを決めて、そのルールにしたがって売買するとか、もっとドライにチャートに現れたシグナルを見て売買するなど、感情に流されないトレードをしている傾向もあると言います。何事も、冷静さが重要ということですね。

まとめ

いかがでしたか。株の取引で億り人になるなんてまさに夢のような話ですが、結婚や相続、事業継承など、人生の転換期で富裕層の仲間入りをするケースもあるようです。代々お金持ちという家に生まれなくても、富裕層になるチャンスがないわけではありません。もし富裕層になりたければそういうチャンスを探してみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ