4月は年金制度の改定が反映されるスタートの時期ですが、老後の生活を支える制度は、「知っているか否か」で手取り額や受けられるサービスに大きな差が生まれます。

年金が低額な方が受け取れる「年金生活者支援給付金」は、2026年度に約3.2%の引き上げが見込まれており、家計へのプラス効果が期待できます。

また、老後の生活を支える制度として見逃せないのが「介護保険」です。いざ必要になってからでは間に合わないケースも多く、早めの理解と準備が求められます。

本記事では、年金生活者支援給付金と介護保険の対象者や申請の流れをわかりやすく整理し、今すぐ取るべき行動を具体的にご紹介します。

1. 年金生活者支援給付金の対象と支給額|誰がいくらもらえる?

老後の生活を支える制度のひとつが「年金生活者支援給付金」です。年金だけでは生活が苦しい方に向けた上乗せ給付であり、知っているかどうかで手取り額に差が出ます。制度の仕組みをしっかり理解しておきましょう。

1.1 誰が対象になるのか

年金生活者支援給付金は、老齢・障害・遺族のいずれかの年金を受け取っており、前年の所得が一定の基準を下回る方が対象です。

年金生活者支援給付金の受給対象者1/3

年金生活者支援給付金の受給対象者

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」より筆者作成

手続きの方法はシンプルで、日本年金機構から送られてくる「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」に必要事項を記入し、返送するだけで完了します。ただし、「以前に手続きを済ませた」という方も、安心するのは早計です。

他の市区町村からの転入や、65歳到達、受け取る年金の種類が変わったタイミングでは、改めて請求手続きが必要になる場合があります。引っ越しや年金の種別変更があった際は、受給資格を必ず確認しましょう。

1.2 月額はいくら受け取れるのか

給付額は、物価の動向などを踏まえて毎年改定されます。2025年度・2026年度(予定)の月額は以下のとおりです。

年金生活者支援給付金の受給額2/3

年金生活者支援給付金の受給額

出所:厚生労働省「令和8年度の年金額改定についてお知らせします」より筆者作成

厚生労働省の発表によると、2026年度は前年度比で約3.2%の引き上げが見込まれています。物価上昇が続く中、わずかながらも増額となる点は家計にとってプラスに働きます。

なお、自分の年金受給見込み額は、日本年金機構が提供する「ねんきんネット」でいつでも確認できます。給付金と合わせた月々の収入をシミュレーションしておくと、老後の生活設計がより具体的になります。