子どもが生まれると生活リズムがガラリと変わり、思い通りにならないことも増えますよね。子育てを「つらい」と感じているママたちは決して少なくありません。厚生労働省が2015年に実施した「人口減少社会に関する意識調査」によると、子育てに負担や不安を抱える人は調査対象の7割を超えています。

「子育てをしていて負担・不安に思うことがあるか」という問いに対する回答を見てみると、「子育ての負担や不満がとてもある」は28.8%、「どちらかといえばある」が43.6%となり、合計72.4%の人がなんらかの負担や不安を感じていることがわかります。「ない」という人は7.8%とごく少数派です。

特に初めての子育てではママもパパも初心者。「こんなやり方でいいのかな」「どうして私だけがこんなにつらいの」と不安やストレスを抱えてしまいがちです。そんなときに誰かにかけられた何気ない一言に救われた経験をしたことのある人もいるでしょう。ここからは、子育て中のママたちが救われた「子どもや夫の言葉たち」をご紹介します。

「ママのご飯が一番好きなんだよ、知らなかったの?」

「料理が苦手で、お弁当はいわゆる地味弁ばかり。娘に『料理が苦手でごめんね』と謝ったんです。そのとき、娘に『ママのご飯が一番好きだよ、知らなかったの?』と言われてハッと気づきました。娘にとっては、私が作ることそのものに意味があったのですね」

親に対する子どもの気持ちは純粋でいちず。「好き」という偽りのないストレートな愛情表現に救われるママは多いことでしょう。

「ママ大好き。ごめんね」

「机の上の牛乳をこぼした3歳の息子にカッとなってきつく叱ったとき、泣きながら『ママ大好き。ごめんね』と謝ってくれました。『ああ、この子はどんな私でも大好きでいてくれるんだ…』。そう思うと怒りも収まっていきました」

親だって人間。感情をコントロールできないこともあるかもしれませんが、どんなときでも親を慕ってくれる子どもの姿に心打たれる人は少なくないようです。「きつく言い過ぎた」と思ったときは、勇気を出して「さっきはごめんね」と謝ってみてください。きっと許してくれるはずです。

「交代するよ。一緒に子育てしよう」

寝不足でつらいときに夫に優しい言葉をかけてもらえたら、どんなに心強いでしょうか。「私の疲労がピークに達した頃、主人が『僕が替わるから眠っておいで』と言ってくれたんです。『できることは替わるから、ひとりで頑張らないで。一緒に子育てしよう』って。頼れる人がいるありがたさを痛感しました」

「大きくなっているから大丈夫よ」

母親の言葉で救われた人もいます。「昔から食が細い娘。毎日いろいろ工夫しているのですが、なかなか食べてくれませんでした。あまりに食べてくれないので、先日それを母に泣きながら愚痴ったら、『大丈夫、大丈夫。大きくなってるじゃない。ちゃんとご飯が足りてる証拠だよ』と言われました。この言葉で本当に気持ちが楽になりました」

一方、いまだに「手伝おうか」という表現を使うパパたちがいるのも事実。「子育てはママ担当、パパはサポート役」という意識を変えるのはそう簡単ではないようです。そんなパパたちにこそ見てもらいたいのがツイッターのママアカウント(ママアカ)です。子育て中のママたちが、自分の抱えるつらさや子どもの様子などを匿名で発信しています。

ママアカで救われる人も