6. まとめにかえて

今回は、2025年の制度改正の全体像と2026年度の最新年金額、そして長寿化が進む日本人の平均寿命の推移について整理してきました。

6月15日の支給日から適用される2026年度の年金は、4年連続のプラス改定となりました。しかし、モデル世帯の「月額23万7,279円」という数字はあくまで一つの目安であり、実際の受取額は現役時代のキャリアによって一人ひとり異なります。

特に厚生年金の平均額に見られる男女差(男性約17.0万円に対し、女性約11.1万円)は、これまでのライフステージの変化が如実に反映された結果であり、今後の働き方を考える上での重要な視点となります。

一方で、今回の法改正によって「働きながら年金をもらう(在職老齢年金の見直し)」ための障壁が低くなっており、制度を正しく理解することで、世帯の総収入を最大化できる可能性が高まっています。

人生100年時代を生き抜くためには、公的年金という「終身でもらえる柱」を軸にしつつ、法改正で拡充されるiDeCoなどの私的年金や、長く働く「就労」を組み合わせた戦略的なライフプランが欠かせません。

まずはご自身の「ねんきんネット」で最新の見込額を試算し、延び続ける寿命と照らし合わせて、安心できる老後の資金計画を再検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料