6. まとめにかえて
今回は、2025年の制度改正の全体像と2026年度の最新年金額、そして長寿化が進む日本人の平均寿命の推移について整理してきました。
6月15日の支給日から適用される2026年度の年金は、4年連続のプラス改定となりました。しかし、モデル世帯の「月額23万7,279円」という数字はあくまで一つの目安であり、実際の受取額は現役時代のキャリアによって一人ひとり異なります。
特に厚生年金の平均額に見られる男女差(男性約17.0万円に対し、女性約11.1万円)は、これまでのライフステージの変化が如実に反映された結果であり、今後の働き方を考える上での重要な視点となります。
一方で、今回の法改正によって「働きながら年金をもらう(在職老齢年金の見直し)」ための障壁が低くなっており、制度を正しく理解することで、世帯の総収入を最大化できる可能性が高まっています。
人生100年時代を生き抜くためには、公的年金という「終身でもらえる柱」を軸にしつつ、法改正で拡充されるiDeCoなどの私的年金や、長く働く「就労」を組み合わせた戦略的なライフプランが欠かせません。
まずはご自身の「ねんきんネット」で最新の見込額を試算し、延び続ける寿命と照らし合わせて、安心できる老後の資金計画を再検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
著者
二種外務員資格(証券外務員二種)記者/編集者/校閲者/
ニ種外務員資格(証券外務員二種)・相続診断士・認知症介助士・終活ガイド資格1級保有。早稲田大学第一文学部史学科卒。学参系編集プロダクションなどで校閲・編集・執筆を経験。人文・社会系一般書籍、中学・高校社会科教材、就職試験問題の制作関連業務で15年以上の経験を持つ。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』において、金融系メディアの編集者兼執筆者として、コンテンツ制作や編集を担当。
総務省「家計調査」・厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査」などの一次資料に基づくデータ記事の執筆に強み。紙媒体での経験に加え、家族の介護を通じて得た知見を生かしながら、「お金とくらし」にまつわる情報を丁寧に発信している。(2026年2月12日更新)
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)