iDeCoのメリットをいくつか見てきましたが、実はデメリットも存在します。

60歳まで資金を引き出せない

一度iDeCoを始めると、60歳まで資金を引き出すことができません。

これがiDeCoの最大のデメリットといえます。

しかも途中解約も原則できないのです。

節税効果は高くても、今後の人生設計の変化によっては、必要なお金が用意できなくなる可能性があります。

iDeCoの掛金額は1年に1回だけ変更することができますが、マイホームや教育資金を準備しておきたいなら、NISAなどの途中解約ができるものを活用しましょう。

口座手数料がかかる

iDeCoに加入すると手数料がかかります。

新規加入時に2,777円、iDeCo運用中は最低でも月額167円、年間にすると2,004円の手数料がかかります。

こうして数字だけを見ると「なんだ、月額167円か」と思いますが、iDeCoは長期に渡って運用しますので運用期間が長くなるほど手数料が多くかかります。

仮に20年間加入すると2,777円+(2,004円×20年)=42,857円にものぼります。

金融機関によって手数料がさらにかかってくる場合があり注意が必要です。

元本割れのリスクがある

iDeCoは元本保障のない投資信託で運用することがほとんどですので、場合によっては元本割れを起こす場合があります。

iDeCoは自分で運用しますので、老後資金が増やせるのかどうかはあくまでも自己責任ということになります。

まとめ

現在の公的年金だけでは豊かな老後生活を送るには不十分ですので、自分の老後生活は自分で守らなければなりません。

iDeCoは一度始めてしまうとやめられないなどのデメリットはありますが、逆に考えれば、半ば強制的に老後資金を作るいいチャンスだといえます。

節税効果が高く加入するメリットが大きいためぜひ活用していきましょう。

モトリーフール・ジャパン