2026年4月13日から19日は「科学技術週間」です。
「科学技術週間」は、科学技術について広く一般の方々が理解と関心を深め、日本の科学技術の振興を図ることを目的として昭和35年2月に制定されました。
毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間(月曜日に始まり日曜日に終わる)が「科学技術週間」と定められています。
また、この期間にあわせて文部科学省が毎年発行する「一家に1枚」ポスターは、2005年の第1弾発行から20年以上の歴史を刻んできました。
そこで本記事では、宇宙の歴史と構造がギュッと詰まったシリーズ第3弾「宇宙図」(2007年)のポスターについて、その内容を詳しくご紹介します。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
1. 【一家に1枚「宇宙図」】宇宙の歴史と構造がギュッと詰まったポスターがここに
今回ご紹介するのは「宇宙図」ポスターです。
宇宙図は、文部科学省が発行した『一家に1枚』シリーズ第1弾「元素周期表」、第2弾「ヒトゲノムマップ」に続く第3弾として企画されました。
2006年9月、当時東京大学大学院博士課程・天文学普及プロジェクト(通称「天プラ」)を主宰していた高梨直紘氏、平松正顕氏と、縣秀彦氏(国立天文台普及室長・当時)が、物質と生命の起源、そして宇宙との関わりを描きたいと考え、文部科学省へ趣旨を伝えたことから動き出しました。
その後、任意団体「天プラ」、日本天文学会天文教材委員会、国立天文台有志が検討を行い、正式に制作が決定しました。
ポスターは2007年3月に完成しました。そして2007年4月の科学技術週間に合わせ、全国の小・中・高等学校や科学館などに約20万部が配付されました。
※上記説明において、諸先生方の肩書は当時のものとなります
続いて、このポスターの見どころについて詳しく解説します。
1.1 「宇宙図」ポスターの見どころ①:「人間」と「宇宙」のつながりがひと目でわかる
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Triff/shutterstock.com
このポスターの大きなテーマは「宇宙と生命の関わり」です。
図の中心には「人間」が描かれており、「宇宙が生まれたから元素が生まれ、そこから人間が生まれ、科学が生まれた」という、わたしたちと宇宙の深い物語が1枚の絵にギュッと詰まっています。
1.2 「宇宙図」ポスターの見どころ②:「時間」と「空間」を同時に表現
宇宙の「歴史(時間)」と「広がり(空間)」を一緒に描くのは非常に難しいことだと思われていました。しかしこの「宇宙図」ポスターは、縦方向に「宇宙の誕生から現在までの時間の流れ」を、横方向に「空間の広がり」を同時に表すことに挑戦、これは世界初の画期的な表現でした。
1.3 「宇宙図」ポスターの見どころ③:宇宙の形はまるで「ラッパ」
ポスターの図をよく見ると、全体がラッパのような形をしていることがわかります。
これは、宇宙が生まれてから今まで、ずっと「膨張」を続けていることを表しています。最新の研究結果をもとに、計算して描かれた正確な宇宙の姿です。
いかがでしたでしょうか。
このポスターをじっくり読んで、宇宙のこと、そして自分と宇宙のつながりについて想像をふくらませてみてはいかがでしょうか。
ポスターは、文部科学省の「一家に1枚」ホームページからダウンロードできるようになっています。
ぜひ印刷して掲示し、眺めて、学んで、科学のたくさんの魅力を発見してみてください。
2. 【科学技術関係費用】令和8年度の科学技術関係予算は約6兆3332億円
内閣府科学技術・イノベーション推進事務局が2026年3月に公表した「科学技術関係予算令和8年度当初予算案令和7年度補正予算の概要について」によると、令和8年度の科学技術関係予算は、約6兆3332億円で、前年度比で約25.3%増加しています。
また、科学技術予算の過去の推移を見ると、基本計画の投資規模は30兆円の範囲で推移し、実績額はそれを上回る約43兆6千億円に達しています。
現在を含む、第7期の投資期間中においては、予算額が大きく増加し、長期的な投資計画に基づく支出が進められています。
参考資料
- 文部科学省 科学技術週間「一家に1枚」
- 内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局「科学技術関係予算令和8年度当初予算案令和7年度補正予算の概要について」
- 文部科学省「解説 一家に1枚 宇宙図 2007」
LIMO編集部