3月も半ばを過ぎ、柔らかな日差しに春の訪れを感じる季節になりました。冬の寒さが和らぎ、「そろそろ玄関先を明るく彩りたいな」と考えている方も多いのではないでしょうか。

広いお庭がなくても、鉢植え(コンテナ)ひとつあれば、季節の移ろいを手軽に楽しめます。鉢植えのいいところは、お天気に合わせて日向へ移動させたり、雨の日は軒下へ避難させたりと、植物の状態を見ながら細やかにケアできる点にあります。

鉢のデザインに少しこだわるだけで、住まいの第一印象はぐっと洗練されたものに変わりますよ。

今回は、お馴染みの定番花から、知る人ぞ知る「通好み」な一品まで、玄関先をセンス良く彩る一年草を3つ厳選してご紹介します。

1. 「素敵、何の花?」と聞かれる玄関に。春を彩る《定番&通好み》の一年草3選

初心者の方でも育てやすく、かつ1つ置くだけでサマになる植物を選ぶのが、おしゃれな玄関作りのコツです。それでは、春の主役たちを詳しく見ていきましょう。

1.1 パンジー・ビオラ(一年草)

一鉢で主役級の華やかさがあるパンジー・ビオラ1/3

パンジー・ビオラの鉢植え

Anjo Kan/shutterstock.com

春のガーデニングに欠かせない、まさに「王道」のパンジーとビオラ。最近は品種改良がとても進んでいて、アンティーク調の絶妙なカラーや、花びらがドレスのように波打つフリル咲きの品種も。

こうした少し珍しい品種を選んでシンプルに植えるだけで、大人っぽい奥行きのある一角が作れます。

暖かくなってぐんぐん成長するこの時期は、土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしましょう。

ただし、鉢皿に水を溜めたままにすると根腐れの原因になるので、こまめに捨てるのがポイントです。また、咲き終わった花(花がら)を摘み取る「花がら摘み」を習慣にすると、蒸れによる病気を防ぎ、春の終わりまで次々と新しい花を咲かせてくれます。

※参考価格:100~800円前後(3号ポット苗)

1.2 ネモフィラ(一年草)

透明感のあるブルーに癒やされるネモフィラ2/3

ネモフィラの鉢植え

(c) taka1022/shutterstock.com

澄んだ空のようなブルーが魅力のネモフィラは、どんな雰囲気の玄関にも自然に馴染み、爽やかな「抜け感」を作ってくれます。

鉢から溢れるようにふんわりと広がるため、1〜2苗植えるだけでも見応え十分。スタンドを使って高い位置に飾ると、風にそよぐ姿をより美しく演出できます。

育てる際の注意点は、植え付け時に根をいじらないこと。ネモフィラは「直根性」といって、根が傷つくと弱りやすい性質があります。

ポットから抜いたら根鉢を崩さず、そのままそっと植えてあげましょう。また、常に湿っている状態は苦手なので、日当たりと風通しの良い場所で、土が乾いたらたっぷりあげる「メリハリ」のある水やりが長持ちの秘訣です。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

1.3  ニゲラ(一年草)

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Queserasera99/istockphoto.com

最後にご紹介するのは、「通好み」な花、ニゲラ。糸のような繊細な葉と、幻想的な花が特徴で、定番の花々の中にひとつ加わるだけで、全体がキリッと引き締まり、知的な印象をプラスしてくれます。

花が終わった後の「実(シードポッド)」もユニークな形で、ドライフラワーとしても楽しめる、まさに「2度おいしい」植物です。

ニゲラもネモフィラと同じく「直根性」なので、植え付け時に根を傷めないのが鉄則です。

日当たりと水はけの良い環境を整えてあげれば、それほど手間をかけなくても元気に育ちます。他にはない「こなれ感」を出したい玄関先に、ぜひ迎えてほしい隠れた名品です。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

2. まとめにかえて

春の玄関先を素敵に彩る、定番から通好みの花まで3種類をご紹介しました。

鉢植えは、植物と鉢の組み合わせを考えたり、日々の成長を眺めたりするプロセスそのものが、忙しい毎日に潤いを与えてくれる豊かな時間になります。

園芸店が一番賑やかになるこの季節。まずは一鉢、お気に入りの花を選んで、春のガーデニングを気軽に始めてみませんか?玄関を通るたびに、きっと心がふんわりと軽くなりますよ。