シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年6月10日に更新されたコメダHDの2019年5月の既存店売上高は、対前年同月比で109.9%とプラス成長になりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。

また、全店売上高も115.5%のプラス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、前期(2019年2月期)の下期は全ての月でプラス成長を達成。今期も3カ月続けてのプラス成長を維持しています。なお、前期は3~5月がマイナス成長であったため、今期は前期に比べ堅調な推移を見せていると言えます。

全店売上高は前期全ての月でプラス成長を果たしており、今期もプラス成長が継続中です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2018年10月に高値2,400円を付けた後に反落しました。12月25日に2,006円の安値を付けた後、いったん上昇。しかし再び下落し、5月14日には1,972円となり安値を更新しています。現在はその反発局面で、2,100円付近で取引されています。

前期に比べ既存店売上高は堅調に推移しているものの、株価は明確な上昇を見せるに至っていません。堅調な既存店売上高を背景としながらも、伸びきらない株価の今後の方向性が注目されます。

コメダホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:2020年2月期 FC向け卸売売上前年比・総店舗数

LIMO編集部