毎日親が登下校を子供と一緒に行うことができればいいのですが、なかなかそうはいきません。
また、地域の人たちや保護者が登下校の身守り活動をしてくださったり、学校でも登下校指導を行ったりしてはいますが、子供たち自身が「自分の身を守ること」を覚えることも必要なのです。
入学時だけでなく、定期的に親が子供の通学路を歩いてみて、危険な場所はどこかをチェックする、子供と危険シミュレーションや交通安全シミュレーションをしっかりと行うことが大切です。
「うちの子には1回教えたからもう大丈夫」などと安心してはいけません。そのときは覚えていても、何かに気を取られてしまったり、楽しいことがあると子供たちは親の言ったことをすっかり忘れてしまったりする可能性もありますし、通い慣れるとついつい「自分は大丈夫だろう」と安心してしまう可能性もあるのです。
物ごとに「絶対」はありません。「絶対安心」「絶対事故に合わない」ということを子供だけでなく親もしっかりと肝に銘じ、繰り返し「気をつけて登下校すること」を教えて行くことが大切です。
子供たちが安全に通学できるように、親としてできる限りのことをしてあげること。これも重要な親の役目ではないでしょうか。
■悲しい事故が起きないように
「いってきます!」と元気に学校へと向かった我が子が事故に…なんて、想像しただけでゾッとしてしまいます。しかし、これは決して他人事ではありません。我が子が事件や事故の当事者になってしまう可能性もじゅうぶんにあるのです。
子供が事件や事故に遭う確率をできる限りゼロに近づけるために、親子でどうすればいいか、何に気をつけるべきかを普段からしっかりと話しあっておきましょう。
大中 千景