シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2019年5月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年6月5日に更新された串カツ田中HDの2019年5月既存店売上高は、対前年同月比91.8%でマイナス成長となりました。内訳は客数97.0%%、客単価94.6%です。
一方で全店売上高は136.7%のプラス成長。全店売上高の成長率は、依然として高い水準にあります。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高については、Q1は3カ月連続のプラス成長を果たしたものの、Q2は逆に3カ月続けてマイナス成長。客単価が全ての月でマイナスとなる中、プラスを維持していた客数も4月にマイナスに転じ、2カ月続けてのマイナスとなりました。
一方で全店売上高は、今期全ての月でプラス成長が継続中。成長率も136-162%の間で推移しており、高い成長が継続しています。ただし5月の数字136.7%は、今期最も低い成長となりました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は、2017年11月末7,000円台の高値を天井に下落を開始しました。2019年1月4日に1,787円の安値を付けた後に反転し、4月末には3,000円台を回復しています。しかしその後再び下落に転じ、現在は2,000円付近での取引が行われています。
新規出店効果により全店売上高は高い成長を維持しているものの、既存店の客数と客単価はいずれもマイナスに転じています。Q2は既存店売上高のマイナス成長が3カ月続いており、今後の推移が注目されます。
参考資料:月次報告(2019年5月度)
LIMO編集部