産後の寝室、子どもと寝るか夫と寝るか問題〜“可動式”も一つの選択肢

産後、夫婦の寝室を一緒にするか別にするかというのは意外と大きなトピックです。親子で川の字で寝るのか、妻は子どもと一緒に寝て夫は一人で寝るのか。夫婦同室か別室かは、普段の夫婦関係にも大きく影響してくるものがあるので十分に考えて選択したいもの。筆者の経験を紹介します。

産後すぐは「妻と子」「夫だけ」と寝室を分けるパターンが多い

産後すぐは、夜中でも2~3時間おきに泣き出す赤ちゃんにその都度授乳をしなくてはいけません。母乳育児だとほとんどの場合、妻は赤ちゃんと一緒に寝ているでしょう。ミルク育児をしている場合は授乳が必ずしも妻である必要がないため、「夜間授乳は夫婦で交代制」というケースもありますが、まだまだ妻だけが夜中の授乳も担当していることが多いと思われます。

続きを読む

筆者の周りの子持ち夫婦に聞いてみても、産後すぐは水回りの近いリビングで妻と子、主寝室では夫という分け方で寝るスタイルにしている家庭が多くありました。

それから数カ月経つと、昼間の活動が活発になったり保育園生活がスタートしたりして規則正しい生活になり、夜間授乳の回数も徐々に減っていくように。赤ちゃんがようやく夜中まとまって眠ってくれる日が増えるため、母親も少しずつ睡眠時間が確保できるようになっていきます。

筆者は夜間授乳が1~2回になったタイミングで、子どもだけを一人で寝せ、産前のように夫と一緒に眠る日を戻していきました。

可動式スタイルにしたらさまざまなメリットが

そうした理由はいくつかあります。筆者自身が、隣で寝ている子どもの些細な動きやほんの小さな声だけでも目覚めるようになってしまい、子どもと一緒では全く眠れなくなっていたこと。また産後数カ月の間は夫とのスキンシップはおろか、会話さえ少なくなっていたので、眠りに就く前の貴重な時間を夫婦の会話タイムにしたかったこと。

夫と一緒に寝るスタイルに戻しても、夜中に隣の部屋から子どもの泣き声が聞こえてくることはあります。その時は筆者だけが起きだし、子どもが寝ている部屋に行って授乳。寝かしつけたら、夫の眠る寝室に戻って再び眠るというやり方に。

一方で、完全に子どもと寝室を分けたわけではありません。寝かしつけ中に添い寝でそのまま自分も寝てしまった時や、夫が仕事で疲れていて「今日は一人で寝させて欲しい」と言われた時などは、出産直後のように子どもと一緒の部屋で寝ています。

今でも、その日によって10カ月の子どもと寝たり夫と寝たりと寝室を変えている筆者ですが、これが意外とストレスがありません。「今夜は夫と寝る前に会話したいから夫と寝よう」「昼間、子どもは機嫌が悪かったから夜中は一緒にいてあげた方がいいな」「今日は子どもと別々にしてゆっくり眠ろう」など、家族とのコミュニケーションを大事にしつつも自分の睡眠をしっかり確保できているからです。

夫婦同室 or 別室とキッパリ決めなくても良い

不動産関連の比較査定サイト「リビンマッチ」を運営するリビン・テクノロジーズ株式会社が2018年12月に30歳以上の子持ち既婚者男女全国268人を対象に行った調査によると、「寝室が別々」と回答した子持ち夫婦は42.5%。子どもがいる夫婦の4割以上は、寝室を別にしていることがわかります。理由としては「ゆっくり寝たい」「配偶者と生活リズムが異なる」「配偶者とプライベートを分けたい」といったさまざまなものがありました。

産後に寝室を分けた夫婦の多くは、数年後に子どもが大きくなると、前と同じスタイルに戻そうとするでしょう。しかし、これが意外と難しい。数年間別々に寝ていたのにいきなり新婚時代のように元に戻そうとしても、恥ずかしさや複雑な感情もあり、そうすんなりとうまくいかないことが往々にしてあります。

夫婦で一緒に寝るか別々で寝るかについては、スキンシップやコミュニケーションに関わるので子どものいるいないに関わらず夫婦生活の大きな問題です。しかしキッパリと決めなくても、もし部屋数に余裕があるのであれば、その日の気分や体調、状況に応じて「今日は夫と一緒」「今日は別」とゆるやかなスタイルにすることも選択肢のひとつではないでしょうか。

【参考】
夫婦の寝室事情夫婦の寝室、別への分かれ道は「結婚10年目」に起こる!?42.5%の子持ち夫婦が「寝室は別々」と回答。(リビン総研)

秋山 悠紀

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

あわせて読みたい

秋山 悠紀

早稲田大学文化構想学部出身。女子高でサッカー部、フリーター、演劇活動、編集プロダクションなどを経て独立。
子育てへの不安から1年半の保育園勤務の後、第一子を出産。
現在、長男を育てながら女性の生き方、子育て、ジェンダー、社会、旅、ドラマ、映画について執筆中。