実母からの口出しにイライラが募っていくうちに、「もう母親とは関わりたくない」と思ってしまうこともあるでしょう。しかし、この小言も母親を亡くしているママからすれば「うらやましい」と感じるもの。正直なアドバイスをしてくれる人がいるというのは、ありがたいことなのかもしれません。
また、わが子からすれば実母は祖母にあたります。親とはまた違った接し方をしてくれる、不思議でもあり大切な存在になるでしょう。
腹が立っているときは嫌な部分しか見えなくなってしまいがちですが、そのうち「なんだかんだで色々助けてもらった」と感じる日がくるかもしれません。「ネチネチと小言を言っているとき以外の状況」「わが子にとっての存在」など、いつもとは別の角度からも考えてみてはいかがでしょうか。
日本の男性の家事参加率は?
母親とは考えが合わない、遠方に住んでいるなどの理由で実家を頼れないケースもあるでしょう。そんなときは、より一層夫婦の協力が求められます。
しかし、リンナイ㈱が日本・韓国・アメリカ・ドイツ・デンマークの5カ国で30~49歳の夫婦共働きの男女500人(各国100人)を対象にした調査から、日本の男性の家事参加率の低さが浮き彫りになりました。
「配偶者(パートナー)と家事を分担していますか?」という質問に対する回答は、以下の通りです。
【家事分担している夫婦の割合】
1位:アメリカ(93.0%)
2位:韓国(87.0%)
3位:デンマーク(84.0%)
4位:ドイツ(77.0%)
5位:日本(56.0%)
日本は5カ国中最下位という結果に。さらに、夫婦2人の時間についてもみていきましょう。
【平日の1日あたりの夫婦の時間】
1位:デンマーク・・・3.19時間
2位:ドイツ・・・2.55時間
3位:アメリカ・・・2.45時間
4位:韓国・・・1.5時間
5位:日本・・・1.31時間
ご覧のように、日本は男性の家事参加率、夫婦の時間がともに少ない現状であるといえます。
授乳など、乳児のお世話は女性側の負担が大きくなってしまいがちです。ですが、家事やおむつ替えなど、男性ができることもたくさんあります。
大変でも、「あえて里帰りをしない」という選択もアリでしょう。どうしても日中に家事ができない、ということであれば、食事は宅配サービスを事前に申し込んでおく、洗濯は夫に帰宅後にしてもらう、など夫婦2人で何とか大変な時期を乗り越えよう!と頑張ってみましょう。夫の家事・育児の参加率をあげるのに貢献しそうです。
しかし産後は絶対に無理は禁物。育児以外のことはしないに限ります。夫の協力が得られないと判断した場合、実母や義母、その他サポートをフル活用してくださいね。
まとめ
育児に追われて辛いときは、誰かが側にいてくれるだけでも心強く感じるもの。「自分ひとりでなんとかしないと」と思い込まず、周囲の力を借りておきましょう。「ここを手伝ってくれると助かる」など具体的な希望を添えると、相手も動きやすくなりますよ。
【参考】
『【熱と暮らし通信】世界5カ国の「共働き」に関する意識調査』リンナイ
LIMO編集部