2026年3月4日、厚生労働省より最新の生活保護「被保護者調査」の結果が公表されました。

前回調査から新規申請件数が微増。被保護世帯数や人員数、保護開始世帯数は減少しています。

物価高騰などの経済不安が続くなか、受給現場ではどのような変化が起きているのでしょうか。また、生活保護費の支給水準についても、最新の基準額と併せて解説します。

1. 【生活保護】受給者の中心、51.3%が「単身高齢世帯」

厚生労働省が公表した「生活保護の被保護者調査(令和7年12月分概数)」によると、2025年12月時点で生活保護を受給している人は約198万人となりました。

日本の人口100人あたり1.61人が受給している計算になります。全体的な傾向としては、被保護実人員数・世帯数ともに前年同月比で減少。保護の新規申請件数は微増しています。

  • 保護の申請件数:1万8586件 前年同月比30件増加(0.2%)
  • 保護開始世帯数:1万8623世帯 前年同月比364世帯減少(▲1.9%)

1.1 受給世帯の「半分以上」が単身高齢者

世帯の内訳を見てみましょう。

【世帯類型別世帯数及び割合(保護停止中を含まない)】

  • 高齢者世帯:54.9%

 単身世帯:51.3%
 二人以上世帯:3.6%

  • 高齢者以外世帯:45.1%

 母子世帯:3.6%
 障害者・傷病者世帯:25.5%
 その他の世帯:16.0%

特筆すべきは、受給世帯の2件に1件(51.3%)が「単身高齢世帯」であるということ。

現代の生活保護が「年金だけでは生活できない高齢単身者のセーフティネット」として機能していることがわかります。

また、障害者・傷病者世帯も25.5%と一定の割合を占め、微増傾向にあります。