「先取り貯金」をする

まずは最もベーシックな方法から。貯金専用口座を作り、一定の金額を給与口座から毎月、移動させる方法です。ポイントは、給料日の時点ですぐに移動させておくこと。使いすぎを防げます。銀行の自動振替サービスを利用すれば、手間なく貯金することも可能です。

「iDeCo」を利用する

「自分でつくる年金」として利用者が増えているiDeCo。毎月決まった額を掛け金に、定期預金、投資信託、信託商品、保険商品などを組み合わせて自身で運用していく方法です。節税効果が得られることに加え、原則60歳まで引き出せないため、「老後生活のための資金」として貯められるのも大きなメリットです。

「長期分散投資」を行う

預金金利や年金に期待できない時代、株式や投資信託は有効な資産形成方法です。リスクやリターンの程度は商品によって千差万別ですが、できるだけリスクを減らしたい方はグローバル資産などに分散投資をし、長い目で運用していくのもひとつ。安定的なキャッシュフローを好む方は、債券などもおすすめです。

「つみたてNISA」を利用する

投資未経験の方は、始めやすい「つみたてNISA」も検討してみては。「年間40万円」「20年間」を上限に株式投資信託やETFを積み立てていく制度ですが、期間内に受け取る普通分配金や配当、解約時の利益が非課税になるため、節税効果が高いのも魅力です。

「生命保険」に加入する

所得控除枠を活用できるという点では、「生命保険」も資産形成法のひとつ。現在でも88.7%の世帯が加入しており、長年多くの人に利用されてきた方法です。疾病や学資保険だけでなく、シニアライフに向けた個人年金保険など貯蓄性の高い商品もあるので、検討してみるといいでしょう。

まだ40代! 貯蓄できる期間を有効活用しよう

「もう40代」などと感じる瞬間も出てくる年齢ですが、資産形成で考えれば「まだ40代」。老後までの時間が十分に残っている世代だからこそ、時間と頭を有効に使って、できる限りの貯蓄に取り組んでおきたいところ。安心して老後を迎えられる状態を目指していきましょう。

【参考】

「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」生命保険文化センター

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

LIMO編集部