4. まとめ:安定を取るか、効率を取るか

最後に泉田氏は、コーエーテクモの経営方針について、ゲーム業界特有の事情も踏まえて理解を示しています。

ゲーム業界は流行り廃りが激しく「一寸先は闇」の世界です。

「任天堂なども同様だが、プラットフォームの移行などで数年間勝てなくなるリスクに備え、現金を潤沢に持っておくことで会社の生存確率を高める経営哲学があるのではないか」と泉田氏は考察しています。

機関投資家が好む「資産効率を極限まで高める(ROEを高める)ピーキーな経営」は、リターンが大きい反面、業績がへこむ際のリスクも高くなります。

一方で、コーエーテクモのように「低いROEだとしても現金を豊富に持ち、堅実な資産運用で継続性を担保する経営」を好む投資家も存在します。

『イズミダイズム』の解説を通じて、コーエーテクモが「本業で稼いだ利益をしっかり運用するユニークな企業」であることが浮き彫りになりました。

泉田氏は動画の結びとして「自分がどういうリターンを求めるか、どういう株が好きかで、この企業に投資するかどうかの判断が分かれる銘柄だ」と総括しています。

【動画で解説】コーエーテクモ、ほぼ無借金経営。なぜ投資家から敬遠?

5. イズミダイズムとは

イズミダイズムは、元機関投資家である泉田良輔の個人YouTubeチャンネルです。プロの視点で金融や経済に関する様々なニュースの解説や、資産形成に役立つトピックをお届けします。

新NISAの開始やインフレを背景に、個人の資産運用への関心が高まる中、機関投資家と個人投資家の「視点の違い」や、経済ニュースの裏側にある「構造」をロジカルに解説します。

教科書的な知識だけでなく、プロの実体験に基づいた分析を通じて、ビジネスパーソンや個人投資家に役立てていただけるコンテンツをお届けしています。

元機関投資家 泉田良輔のシテンで語る金融と経済の今3/3

出所:Youtubeチャンネル「イズミダイズム」

参考資料