2. 機関投資家からはなぜ敬遠される傾向にあるのか?

このように現金が潤沢で運用もうまくいっている優良企業であれば、投資家から人気を集めそうに思えますが、泉田氏の解説は意外なものでした。

「むしろ機関投資家からは敬遠される存在になり得る」と言うのです。

動画内では、その理由として以下の点が挙げられていました。

2.1 ファンドマネージャーの視点とのズレ

株式運用を行うファンドマネージャーは「その会社の事業の成長」に投資をしたいと考えています。

そのため、企業側が独自に巨額の資産運用を行っていると、「自分たちの資金を他人に運用預けしているように見えてしまい、顧客(年金基金など)に説明がしづらい」とのことです。

2.2 資産効率(ROE)の問題

多額の現金を溜め込んでいると、投資した株主資本に対する利益の割合(ROE)が低下しがちです。

投資家は「事業に投資するか、自社株買いや配当として株主に還元してほしい」と考えますが、コーエーテクモはその資金を自社での投資運用に回しているため、機関投資家の期待とは方向性が異なると見られがちだと指摘しています。

2.3 アクティビスト(物言う株主)の標的リスク

本業と関係ない資産を多く持つ企業は、「資産を売却して本業に回すか、株主還元しろ」とアクティビストからプレッシャーをかけられるケースが、近年増えていることにも触れていました。