2026年6月に入り、診療報酬の改定が施行されるなど、私たちの生活に関わる経済環境は変化を続けています。依然として物価上昇の動きも続くなか、特に年金生活を送る高齢者世帯にとって、老後資金の管理はより切実な課題となっています。
いわゆる「老後2000万円問題」をきっかけに、年金収入だけでは生活が難しいという認識は広まりました。しかし、実際の70歳代夫婦の家計は一様ではなく、資産状況には大きな格差が存在します。
十分な金融資産を持つ世帯もあれば、ほとんど保有していない世帯も少なくありません。多くの世帯では、年金収入で生活費をまかないきれず、貯蓄を取り崩して補っているのが実情です。
この記事では、公的なデータを基に、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額の分布や家計収支の実態を詳しく見ていきます。あわせて、公的年金の受給水準についても具体的に解説します。