3. 活用シーン2.相場に過熱感があり「下落に備えたい」とき

2つ目のシーンは、「相場に過熱感があり、下落に備えたいとき」です。

ETFは株式と同じ仕組みで取引されているため、価格が下がったときに利益が出る「空売り(信用取引)」や、「インバースETF」という選択肢が取れます。

・ 信用取引(空売り): 証券会社から株を借りて先に売り、安くなったところで買い戻す手法。

信用取引の空売りとは?:詳しくは金融経済YouTube「ミライド」へ3/6

出所:金融経済Youtubeチャンネル「 ミライド

・インバースETF: 日経平均などの指数と「逆の値動き」をする商品。相場が下がると、このETFの価格は上がる。

インバースETFとは?:詳しくは金融経済YouTube「ミライド」へ4/6

出所:金融経済Youtubeチャンネル「 ミライド

こうした手法は、相場の下落局面でも利益を狙えるほか、保有資産の値下がりリスクを抑えるための「ヘッジ手段」としても役立ちます。

ただし、短期取引を前提としており、相場をある程度読み取る力も求められます。篠田さんは、「リスクを伴うため、あくまで中上級者向け」とし、十分に仕組みを理解したうえで活用すべきだと指摘しています。

4. 活用シーン3.まとまった資金を「低コストで長く保有したい」とき

3つ目のシーンは、「コストを抑えて、長期で持ち続けたいとき」です。

「ETFは短期向き」と思われがちですが、実はコスト構造の観点から長期保有にも適した商品です。その理由は、投資信託とETFの「信託報酬」の内訳にあります。

・投資信託: 信託報酬の中に、銀行や証券会社などの「販売会社」へ支払う報酬(代行報酬)が含まれる。

・ETF: 販売会社は注文を取り次ぐだけのため、販売手数料に相当する報酬が含まれていない。

ETFは販売会社への信託報酬が含まれていない:詳しくは金融経済YouTube「ミライド」へ5/6

出所:金融経済Youtubeチャンネル「 ミライド

そのため、特に「日経平均」や「TOPIX」などの代表的な指数に連動するETFの場合、投資信託に比べて信託報酬が低く設定されている傾向があります。

まとまった資金を、コストを抑えて長期保有したい場合、ETFの「低コストで保有し続けやすい」点は大きなメリットになります。

ただし、ETFの場合、株式と同じ売買手数料の形態となるため、売買のたびに証券会社の手数料がかかる点には注意が必要です。もっとも、NISA口座を利用していれば、売買手数料が無料となるケースも多くあります。なお、対象商品や条件は証券会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。