マーベラス、通期売上高は前期比105.9% Aimingとの共同開発タイトルを今期配信予定

2019年5月14日に行われた、株式会社マーベラス2019年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社マーベラス 代表取締役会長 兼 社長 CEO 中山晴喜 氏
株式会社マーベラス 取締役副会長 執行役員 アミューズメント事業部担当 許田周一 氏

2019年3月期決算説明会

中山晴喜氏(以下、中山):みなさま、こんにちは。代表取締役の中山晴喜でございます。本日はお忙しい中、決算説明会にご参加いただきまして誠にありがとうございます。どうぞ最後までよろしくお願いいたします。

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目次

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こちらが、本日ご説明させていただく資料の内容となります。はじめに2019年3月期の決算概要について、次にセグメント別の状況について、最後に2020年3月期の通期の業績予想についてご説明させていただきます。

業績ハイライト(損益計算書)

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それでは、2019年3月期の決算概要についてご説明させていただきます。まずは業績ハイライトです。

売上高は前期比105.9パーセントの267億7,700万円、営業利益は同91.4パーセントの47億600万円となりました。売上・利益ともに当初の業績予想を達成することができました。前期比ではコンシューマ事業・音楽映像事業の売上伸長により全体で増収となりましたが、オンライン事業の低迷や一部タイトルの開発費用の一括計上等により減益となりました。

セグメント別概況

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続いてこちらが、セグメント別の実績です。

オンライン事業は、売上高が前期比96.7パーセントの96億9,800万円、セグメント利益は同88.9パーセントの12億3,500万円となりました。主力の『ログレス』をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少したことと、新作タイトルが一部を除き貢献不足だったこと、さらに一部タイトルにおいて開発費用の一括計上もあり、減収減益となりました。

また、コンシューマ事業は、売上高が前期比115パーセントの102億2,200万円、セグメント利益は同95.9パーセントの28億4,800万円となりました。国内外においてゲームソフトの販売が堅調に推移し、アミューズメントビジネスが引き続き好調に推移したことから増収となりましたが、こちらも開発途中の一部タイトルにおいて、将来収益の見直しによる開発費用の一括計上を行ったことなどで減益となりました。

音楽映像事業は、売上高が前期比107.5パーセントの68億7,600万円、セグメント利益は同102.4パーセントの21億200万円となりました。アニメの劇場版や実写映画が非常に好評で、ステージの各公演・パッケージ販売も引き続き好調に推移いたしました。アニメ・ステージともに映像配信等の二次利用収入も好調に推移し、増収増益となりました。

セグメント別売上構成(四半期毎)

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こちらは、四半期ごとの各セグメントの売上推移です。

オンライン事業は、通期では前期に届かなかったものの、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』の好調や当社IPの海外ライセンスアウト契約などにより、前四半期比で増収となりました。

コンシューマ事業は、『Fate/EXTELLA LINK』のNintendo Switch版や海外版の発売、『PEACH BALL 閃乱カグラ』の発売などが寄与し、こちらも前四半期比で増収となりました。

音楽映像事業は、アニメの劇場版のヒットや映像配信等が好調であったものの、ステージ公演の実績計上が第3四半期に集中したことによる反動で、前四半期比では減収となりました。

オンライン事業①

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それでは続きまして、各セグメントの状況についてご説明させていただきます。まずはオンライン事業です。

当社主力の長期運営タイトル『剣と魔法のログレス いにしえの女神』や『ブラウザ三国志』は堅調を維持したものの、前期比で売上が減少いたしました。

2年目の『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』につきましては、運営施策が功を奏し、下期から売上をグンと伸ばし好調に推移いたしました。しかしながら、その他の新作タイトルにつきましては、他社への運営移管やサービスを中止する結果となりました。また、開発途中であった一部タイトルにつきましても、開発中止を決定し、開発費用を一括計上いたしました。

一方で、アジア地域を中心とした海外展開を積極的に進めてきた結果、中国・韓国・台湾等の企業とのアライアンス契約がまとまり、収益に貢献いたしました。また、第3四半期におきまして、低迷する当事業の立て直しのため、構造改革および早期退職優遇制度を実施いたしました。早期退職優遇制度の実施に伴う費用は、特別損失として計上しています。

オンライン事業②

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こちらが、オンライン事業の過年度推移のグラフとなります。

先ほど申し上げましたとおり、『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』や海外へのライセンスアウトにより収益貢献はありましたが、他の新作タイトルが振るわず、長期運営タイトルの売上減少分をすべて補うことはできませんでした。

コンシューマ事業①

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続いて、コンシューマ事業の状況についてご説明させていただきます。

国内では、『Fate/EXTELLA LINK』のPlayStation®4版とPlayStation®Vita版を昨年(2018年)6月に発売いたしまして、今年(2019年)の1月にはNintendo Switch版も発売いたしました。また、『リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-』をNintendo SwitchとPlayStation®4向けに昨年8月に、『PEACH BALL 閃乱カグラ』をNintendo Switch向けに12月に発売いたしました。

海外におきましては、『閃乱カグラ Burst Re:Newal』の北米・欧州版、ワールドワイド向けのWindows PC版(Steam版)を今年の1月に発売いたしました。また、『Fate/EXTELLA LINK』につきましても、北米・欧州版とWindows PC版を3月に発売いたしました。

アミューズメント部門におきましては、稼動3年目の『ポケモンガオーレ』が引き続き好調な推移となり、大きく収益貢献いたしました。また、『ポケモントレッタ』の海外展開や『TRYPOD』の国内外での販売も順調に推移をいたしました。

コンシューマ事業②

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こちらが、コンシューマ事業の過年度推移のグラフとなります。

アミューズメントビジネスの好調継続に加えて、前期同様にソフトウェア資産等の売却による一時収入もあり、売上は増収となりましたが、一部タイトルにおける開発費用の一括計上などがあり、利益面は前期比で減益となりました。

音楽映像事業①

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続いて、音楽映像事業の状況についてご説明させていただきます。

音楽映像制作部門におきましては、テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』、『東京喰種トーキョーグール:re』の第1期と第2期、そして『千銃士』のアニメをテレビ放送し、それぞれパッケージ商品化いたしました。

また、『HUGっと!プリキュア』の劇場版を昨年(2018年)の10月に、『刀剣乱舞』の実写映画『映画刀剣乱舞』を今年(2019年)の1月に、さらに『プリキュア』の劇場版最新作を3月に公開し、いずれも大好評をいただき、観客動員数が好調に推移いたしました。

ステージ部門では、前期の新作といたしまして「舞台『戦刻ナイトブラッド』」を昨年8月より、「『家庭教師ヒットマン REBORN!』the STAGE」を9月より公演し、こちらも好評を博しました。シリーズ作品では「舞台『刀剣乱舞』」「ミュージカル『テニスの王子様』」や『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』といった人気シリーズの新作公演が、引き続き盛況となりました。

音楽映像事業②

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こちらが、音楽映像事業の過年度推移のグラフとなります。

主力シリーズが引き続き業績に寄与したほか、アニメ・ステージ作品の映像配信等の二次利用収入も好調に推移し、増収増益となりました。

2020年3月期の位置づけ

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続いて、ここからは2020年3月期の業績予想についてご説明させていただきます。まずは、今期の位置づけにつきましてお話をさせていただきます。

前期におきましては、低迷するオンライン事業にメスを入れ構造改革を実施したわけですが、今期は今後のさらなる成長に向けて先を見据えたパイプラインを整え、しっかりと仕込みをする期間と位置づけました。

前期と前々期に発生しましたソフトウェア資産等の売却による一時収入も今期はなく、その反動も小さくはありません。そのような状況で今期は減収予想となりますが、来期・再来期へとつながる早急な回復を目指し、オンライン事業だけでなく全事業セグメントにおいて取り組んでまいります。

経営体制

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また、経営体制についても見直しを図ってまいります。

決裁権限規程等の見直しを行い、個別の業務執行においては大幅な権限委譲を進めます。これにより、取締役会は経営陣の監督・評価といった機能をより強化させます。一方で、業務執行役員への権限委譲によって、迅速な意思決定や業務執行責任の明確化も図ってまいります。

これらを可能なものとするために、来月(2019年6月)開催予定の定時株主総会では、新たに独立社外取締役を選任していただき、コーポレートガバナンスの強化に努めるとともに、当社が直面する経営環境の変化に対して迅速・柔軟に対応できる経営体制を構築してまいりたいと考えています。

2020年3月期 業績予想

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そして、こちらが本日(2019年5月14日)決算短信とともに発表いたしました、2020年3月期の通期業績予想です。

売上高は前期比97.1パーセントの260億円、営業利益は同80.7パーセントの38億円、経常利益は同79.3パーセントの38億円、当期純利益は同77.6パーセントの26億円を目指してまいります。タイトル状況により大きく変動するため、今期もセグメント別の開示は控えさせていただきますが、この後に各セグメントごとの今期の取り組みについてご説明させていただきます。

オンライン事業 2020年3月期の取り組み

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まずは、オンライン事業です。

中国の西山居さまが開発するスマートフォンゲーム『ガール・カフェ・ガン』の日本での配信を当社が行います。本作は、中国に先駆けてこの(2019年)夏に日本での先行配信を予定しています。

また、『剣と魔法のログレス』で共同開発実績のあるAimingさまと再びタッグを組みまして、新作アプリゲームを準備しています。加えて今期はもう1作、新規アプリゲームの配信を予定していますが、これらの詳細につきましては順次発表してまいりますので、どうぞご期待ください。

また、『剣と魔法のログレス』や『ブラウザ三国志』につきましても、引き続き売上維持に努めるとともに、好調な『シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK』のさらなる成長も図ってまいります。

コンシューマ事業 2020年3月期の取り組み

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続いて、コンシューマ事業の取り組みについてご説明させていただきます。

まずは、シリーズ史上最大のヒットを記録した『ルーンファクトリー4』をNintendo Switch向けにリニューアルした『ルーンファクトリー4スペシャル』を、(2019年)7月25日に発売いたします。また、完全新作アクションゲーム『DAEMON X MACHINA』をNintendo Switch向けに、今年の夏に発売を予定しています。いずれも前評判や注目度が高く、期待が持てるタイトルとなっています。

アミューズメント事業におきましては、当社初となりますアミューズメント施設向けリズムゲーム『WACCA』を、今年の夏ごろに稼動開始する予定です。

音楽映像事業 2020年3月期の取り組み

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続いて、音楽映像事業です。

アニメにつきましては、『プリキュア』の新シリーズ『スター☆トゥインクルプリキュア』が(2019年)2月よりテレビ放送開始となっています。3月には劇場版の最新作『映画プリキュアミラクルユニバース』を公開し、昨年(2018年)の春映画を超える好調な動員数を記録いたしました。今期はこれらのパッケージ商品化を行うほか、1月に劇場公開し大ヒットとなった『映画刀剣乱舞』のBlu-ray・DVDも6月に発売を予定しています。こちらの予約数は、大変好調な推移となっています。

ステージ部門におきましては、この5月9日から「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」のスピンオフ作品を上映しています。また、「舞台『弱虫ペダル』」の1年ぶりとなる新作公演を5月10日より、新作「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」を、こちらも5月10日より公演中です。

また、6月には「『家庭教師ヒットマン REBORN!』the STAGE」の続編や、大人気舞台『刀剣乱舞』の最新作の公演も予定しています。さらに、7月からは「ミュージカル『テニスの王子様』」、8月からは『あんさんぶるスターズ!』といった人気シリーズの最新作の公演を予定しており、この他にも今期の完全新作など、続々と公演を予定しています。

配当予想/配当方針

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それでは最後になりますが、これらを踏まえ、今期の配当予想についてご説明させていただきます。

まずは2019年3月期につきましては、当初予定どおり1株あたり33円と決定させていただきました。

そして2020年3月期につきましても、業績予想は減益となっていますが、株主のみなさまに対する配当方針と当社財務状況を勘案し、前期と同額の1株あたり33円の配当予想とさせていただきました。今後も継続的かつ安定的な配当を実施してまいりますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

以上をもちまして、本日の決算説明は終了とさせていただきます。決算に関しては以上でご説明は終了させていただきますけれども、今日同時に、私個人のことになりますが、退任をリリースさせていただきました。次回の株主総会までは通常どおり務めさせていただきますけれども、ここをもって退任をさせていただくことを発表いたしました。

一番の原因は、この2~3年すごく体調が優れない部分がありまして、ごまかしごまかしやってきたんですけれども、消化器系の腸の病気をやって、2回ぐらい手術をしたんです。

「なるべく静養するように」という医師の勧めもあったんですけれども、なかなかオンライン事業の構造改革をやらなきゃいけないとか、4期連続で業績予想未達に終わっていたりとか、また執行役員の経営体制がまだ十分じゃなかったりとか、いろんなことがあったので、なかなかそう決断しきれなかったんですけれども、それらがひととおりかたちを整えることができたので、これを機にお休みをさせていただこうという結論に達しました。

また、これは個人的なことなんですけれども、私は平成元年にバンダイという会社に入社して社会人生活をスタートさせていまして、平成が終わるところで1回お休みというのも何かの縁なのかなと思って、それも1つのきっかけになっています。

今後は残った現経営陣と、あと新任の社外役員の方、また執行役員に経営を委ねてまいりますが、自分自身が株主であることには変わりありませんので、側面からいろいろと応援は続けていきたいと考えています。

今日はここで、私の後任となります代表取締役に就任予定の許田から、一言ご挨拶をさせていただきたいと思います。では、お願いします。

許田周一氏:今、中山会長からご紹介がありました許田でございます。総会をもちまして、もしそこで専任されることになれば5年ぶりに復帰となりますけれども、私も長いことやっていますので、人脈とかそういった経験を若い力と融合してやるかということになるかと思います。そのあたりを精一杯やらせていただいて、なんとかこの重責を果たしていきたいと思っていますので、株主のみなさまにはよりいっそうのご支援を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。

中山:では、以上で終わりとさせていただきます。どうもありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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