3. 年金だけで不自由なく暮らせているのは約12%
金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2025年)」によると、70歳代二人以上世帯のうち、厚生年金や国民年金といった公的年金だけで不自由なく生活できているのは12.3%にとどまっています。
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:12.3%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:61.2%
- 日常生活費程度もまかなうのが難しい:26.5%
約6割の世帯では、年金だけではゆとりはなくても日常生活費程度はまかなえる程度という状況です。
では、年金はどのくらい受給できているのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、令和6年度の平均受給額は厚生年金が15万289円、国民年金が5万9310円です。
3.1 【厚生年金】※国民年金も含まれています
- 全体:15万289円
- 男性:16万9967円
- 女性:11万1413円
3.2 【国民年金】
- 全体:5万9310円
- 男性:6万1595円
- 女性:5万7582円
仮に、会社員だった夫と専業主婦だった妻の場合、受給額は22万7549円(16万9967円+5万7582円)となり、およそ23万円弱で1ヵ月の生活費をまかなっていると考えられます。
4. まとめ
70歳代二人以上世帯の貯蓄額は、平均値が2416万円、中央値が1178万円です。
両者には1000万円以上の差が生じていることから、実際の平均額は2416万円よりも少なくなると考えられます。
現在の70歳代の方は、遺産を子どもに残したいと考えているのは約半数で、3割ほどの方は自分たちで使い切りたいと考えています。
遺産については、世帯によってさまざまな考えがありますが、大切な資産を計画的に有意義に使えるよう、十分に検討することが大切です。
参考資料
木内 菜穂子
